こんにちは、エンジニアにょけんです。


こんなお悩みに答えます。
エンジニアの派遣業を主軸とする会社のこと。
「エンジニアとして、いろんな企業にヘルプで入る派遣社員」のイメージ
SESは闇が深いから絶対やめとけ

いや、SESは絶対やめとけ
マジでダメ。
どれくらいダメかっていうと、「SES求人を紹介しないことをウリにしている転職サービスがある」くらい。

断言します。
SESという業態を取っている時点で、いい会社とは呼べません。
SESがなぜやばいのか、理由は以下の通りです。
- 長く働くほど、自分の市場価値が下がる
- 年収が低いし、昇給や賞与も期待できない
- 常駐先がないときは、給与40%カット
- 客先常駐は「違法」のケースが多い
- 常駐先の仕事+自社の仕事で作業量1.5倍
- 常駐先が変わるたびに面接がある
①長く働くほど、自分の市場価値が下がる
SESは結局派遣なんで、客先での決定権がありません。
それどころか、情報漏洩を恐れて、社員以外に重要情報を共有してくれない企業も多いです。
となると、運用保守やドキュメント作業といった「誰でもできる作業」が仕事の中心になります。
エンジニアという肩書きを持っていながら、開発現場をコントロールするなどの経験が積めません。
当然、スキルは身につかない。
転職しようにも、開発経験がないから自社開発企業にとっては不要な人材です。
しかも、年齢が上がるほど転職は不利。
つまり、長く働けば働くほど、エンジニアとしての市場価値が下がっていくんです。
②年収が低いし、昇給や賞与も期待できない
SESは薄利多売の人売りビジネスなんで、社員は低収入です。
安い給料で雇い、とにかく人海戦術。
SESを必要とする企業も、これが都合いいんですよ。
IT業界全体が人手不足なので、「雑務に手が回らない」ってなった場合に「安く・多く」人が欲しいんです。
カンタンな図で表してみました。
A社が「100万円でシステム作って」とB社に頼む。
B社は自社だけでは人が足りないので、SESに50万円でヘルプを依頼。
この少ない50万円を、SESの社員で分け合うわけです。
もちろん会社の資金とかも抽出するわけなんで、1人あたりがもらえる金額はすずめの涙。
しかも、このモデルって自社の力で稼いでいるわけじゃないので、社員の給料は上げられません。
10年働いて年収は50万円しか上がらない(300万円→350万円)とか、ざらにあります。
SEは平均年収550万円で高給取りみたいな話もありますが、あれは自社開発でメキメキ頑張って30歳で800万円とか稼ぐ人がいるから。
③常駐先がないときは、給与が40%カットされる
これ、合法です(労働基準法に記載あり)
冗談みたいな話ですが、本当。
常駐先が見つからないとSES社員に仕事はないので、自宅や会社で待機となるんですね?
この間、給料は40%カットされます。
吉野家のバイトで、「客がいない時間は時給40%カットね?」って言われてるようなもん。
でも、合法なんでこればっかりはどうしようもない。
待機が言い渡されると、日頃の手取りが18万だとしたら、いきなり10万ちょっとしかもらえなくなるわけです。
家賃を払ったらオシマイ
しかも、長いこと常駐先が見つからなければ、自主退職を勧められることもあります。
④客先常駐、実際は違法のケースが多い
給与40%カットは法律を盾に行うくせに、客先常駐自体は違法スレスレの行為です。
「偽装請負」「多重派遣」という2つの違法行為に触れている可能性が高いんですよ。
こちらに関しては、以下で詳しく解説しているのでお読みください。
>>【違法】SES契約とは?事業内容や準委任・請負との違いも解説!
⑤常駐先の仕事+自社の仕事で作業量1.5倍
SESでは、常駐先の仕事だけやればいいわけではありません。
自社の事務作業もやらなきゃいけないんですよ。
- 自社上司への報告資料作成
- 自社の人事面談
- 帰社日に自社へ帰る

と思うかもしれませんが、SESの場合ちょっと違います。
自分が常駐先で何をしているか理解していない上司や人事部を相手に、仕事の報告しないといけないんですよ。
一般企業の課長や部長なら、自分の部下がどんなことをしているか分かっているので、面談に意味があります。
しかし、SESはいろんなところに派遣しているので、誰がどこでどんなことしてんのか全然把握していません。
そんなやつらに対して、「今月何をしたか・来月何をするか・今後どうしていきたいか」とか報告する。
苦行以外の何者でもないです。
また、愛社精神を養うために「帰社日」というものが存在するんですが、これがまたクソ。
「月に1回自社のオフィスに帰る」みたいな日があるんですが、これで愛社精神が育まれると思ってるとかサイコパス。
⑥常駐先が変わるたびに面接がある
常駐はだいたい「3ヶ月〜1年」ほどの契約なんですが、常駐先が変わるたびに面接があります。
数ヶ月に1回ペースで就活があるわけですね。
もちろん現常駐先の仕事をしつつなので、当たり前のように終業後です。
しかも、引き継ぎ資料の作成とかでバタバタしてるタイミングで。
さらに、常駐先が変わるたびに、毎回違う仕事をします。
例えば、今まで銀行システムに関わっていたのに、明日からスポーツ用品メーカーのシステムを担当するとか。
面白そうに聞こえますが、システム開発の決定権があるわけじゃないので、「いろんな業界を中途半端に知ってる人」になるだけです。
就職・転職するなら、SESじゃなくてWeb系がおすすめ
SESがやべえのは十分伝わったと思いますが、「じゃあどうすればいいの?」って話ですよね。
おすすめは、Webエンジニアになることです。
Webサービスで収益をあげている会社のエンジニアです。
Twitter、Facebook、メルカリ、LINE、クックパッドなど。
メルカリやLINEみたいなサービスを自分たちで企画して製品化していくわけですから、こうした会社のエンジニアは技術が高いです。
- 最新技術を積極的に取り入れるので、技術力が高い
- サービス企画から具現化まで行うので、頭いい人が多い
- 会社もエンジニアの重要性を理解しているので、下手な大手より待遇が上
- 上司もITに詳しいため、コミュニケーションがスムーズに取れる
- 変なルールが少ない(スーツ着用とか)
- 仕事がそのままスキルアップに繋がるので、将来のキャリア設計の幅が広がる
いいことづくし!!!
てか、あなたがなりたいエンジニアって、上記のようなものじゃないですか?
SESは、絶対にやめときましょう。

もしもあなたがSESの社員でこう思っているなら、「Webエンジニア」を目指しましょう。
今からでも全然遅くない!
将来に疑問を感じているなら、まずは他の業種がどんなもんなのか知るところから始めましょう。
以下の転職エージェントはいずれもIT業界に精通しているため、とりあえず登録(無料)しておいて損はないです。
登録は30秒で終わりますし。
上記3社については以下の記事で詳しく解説しているので、興味があればご覧ください。
>>SIer/SESからの転職先を探せる!ITおすすめエージェント3選
ちなみに、大手転職エージェント(マイナビ・リクナビ・dodaなど)のIT案件は、SESを多く含むので注意。
【まとめ】SESは総じてヤバい
改めてまとめます。
- 長く働くほど、自分の市場価値が下がる
- 年収が低いし、昇給や賞与も期待できない
- 常駐先がないときは、給与40%カット
- 客先常駐は「違法」のケースが多い
- 常駐先の仕事+自社の仕事で作業量1.5倍
- 常駐先が変わるたびに面接がある
もちろん面接とかでは、こんなこと教えてくれません。
むしろ、
- 「いろんな経験を積めるから、スキルアップできる」
- 「人間関係でキツいことがあったら、他の会社を紹介できる」
- 「無理なことはさせないよう、常駐先にも言っている」
- 「帰社日や懇親会で、いろんな業界の面白い話を聞ける」
こんな感じの甘い言葉ばっかりささやいてきます。(全部言われたことある)
ただ、僕は自社にいろんなSES会社の人がいたから知っています。
全員、「辞めたい」と言ってました。
マジで全員です。
自部署・他部署合わせて36人(会社的には6社)いましたが、全員もれなく「辞めたい」と漏らしてましたね。
SESは、絶対やめとけ
最後になりますが、IT業界の転職なら以下エージェントがおすすめです。
特に、社内SE転職ナビは「SESの求人なし」っていうエンジニアにとって夢のようなサービスなんでおすすめ。
とりあえず登録(無料)しておきましょう。
上記3社については以下の記事で詳しく解説しているので、興味があればご覧ください。
>>SIerからの転職先を探せる!ITおすすめエージェント3選
あなたのITライフが豊かになるよう、願っております。
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