こんにちは、元SIerにょけんです。


こんなお悩みに答えます。
SIerは今後絶対に衰退する
もうこれは絶対です。
以下のように、SIerのビジネスモデルに限界が来るので。
- SIerは独自サービス業から価格競争になる↓
- 価格競争になると、客の要望は加速する↓
- 要望は加速しても、給料は上がらない↓
- 優秀な若者はSIerから離職する
SIerは独自サービス業から価格競争になる
SIerは、お客さんから「こんなシステム作って」と言われて、それを作って売って稼ぎます。
この時、今まではお客さんと密に連携を取り、そのお客さんに合わせた独自のシステムを開発していました。
しかし、ITサービスをパッケージとして販売する「PaaS」や「SaaS」というビジネスモデルが台頭したことで、流れが変わります。
「誰でもカンタンに使えるサービス」が、評価を得るようになったんですね。
もっとカンタンに言いますね。
企業から「電卓、目覚し時計、録音、メールの機能を作ってくれ」と言われたとします。
- エンジニアを雇って、打ち合わせして、スケジュール立てて、納品して、チェックする
- スマホ買う
明らかに後者の方が、ラクだし安いし早いですよね?
そんな感じで、今はシステムを作るというより、「システムを利用する」ってのが主流なんです。
これって独自性がないので、どこのSIerでもできるんですよ。
そうなると、最終的には安さ勝負になります。
今までは、「うちのシステムはこのSIerにしか任せられない!」となっていたお客さんが、「どうせ同じサービス使ってシステム作るんだし、もっと安くやってくれるところ探そう」ってなるんですね?
SIerとしては必死にお客さんにしがみつくしかないので、どんどん価格を安くせざるを得ません。
この流れは、身をもって体感しました。
僕はとある飲料メーカーのSIerをやっていましたが、毎年ITに対するコストは削減されていましたからね。
価格競争になると、客の要望は加速する
価格競争になると、客は足元を見てくるので、要望が加速していきます。
「こいつらはうちにしがみつくしかないから、同じ値段でどんどん要求を増やしてやろう」ってなるんですよ。
僕は、「去年と同じ料金で、去年+4個の製品運用やってくれ」とか普通に言われますからね。
1個あたり1日1時間運用するとしても、毎日「+4時間」の労働になるんですよ。
で、その要求が普通に通っちゃいますからね。
それくらい、SIerにとって大口顧客を失うのは痛手なんです。
要望は加速しても、給料は上がらない
毎年毎年やることは増えるけど、もらえるお金は大して増えません。
そうなると、もちろん社員の給料に成果が反映させたりもできませんよね?
SIerって入社当初は意外ともらえるんですが、以降あんまり上がりません。
それどころか、残業ありきの年収なんで、僕の先輩は階級が上がってみなし残業になった瞬間「年収50万ダウン」になりました。
優秀な若者はSIerから離職していく
会社にいても、
- 技術は身につかない
- 客のムチャブリを残業してこなすだけ
- 給料は上がらない
誰が続けたいですか?
こんなん、やめます。
まぁ最悪仕事が楽しければいいんですが、それも叶いません。
と言うのも、SIerってエンジニアとは名ばかりで、「資料作り」「マネジメント」がメインの仕事なんですよ。

SIerは技術職じゃないため、自分の将来性もなくなる
先ほど述べたとおり、SIerの仕事内容は「資料作り」「マネジメント」がメインです。
客が作りたいと言ったシステムを、資料に落とし込み、他の会社に開発させ、そいつらが納期を守るようにコントロールする感じ。
そのため、「自分たちの力で成果物を創り上げる」という感覚は皆無で、開発技術も身につきません。
つまり、エンジニアとして転職や独立に必要なスキルは、一切得られない。
「資料作り」「マネジメント」ばかりの日々
SIerで身につくスキルは「エクセル」だけです。
それくらい、エクセルで資料や管理表を作る作業ばかり。
客の要望をシステムにするならどんな機能が必要かっていうのを、エクセルにまとめて資料化し、それを元にいろんな会社に開発をお願いします。
その後、「ログイン機能を作らせてる◯◯会社がちょっと遅れてるから催促するか」みたいな感じで、スケジュール通りに作業が進んでいるかを管理するだけ。
システム自体を創り上げる技術については、ノータッチです。
ただ、要望をシステムに落とし込む必要があるので、IT知識だけは身につきます。
とはいえ、「なんか〇〇って技術を使うとセキュリティレベルが上がるらしい」くらいのレベルで、技術についての深い知見は全く得られません。
工夫する機会もないため、考えることを放棄するようになる
自分たちでサービスを作る会社(メルカリとか)だと、「こういうプログラムを組んだ方が、ユーザーが使いやすいかも」とかを考えて工夫できますが、SIerでは絶対ムリです。
SIerは、仕様書通りに作ることしか許されません。
どんなに優秀なアルゴリズムを考えても、仕様書通りじゃない時点でアウト。
考えることを放棄するようになります。
そもそも、工夫を考えても客に理解されないので、意味もありません。
あ、ちなみに説明会とかで、「時には改善案を提案し、お客様と一緒にモノづくりをしている実感が得られる」とか言ってるのは全部ウソなんで気をつけてください。
改善案を提案しているんじゃなくて、「客のむちゃくちゃをなんとかシステムに噛み砕いてあげてる」が正解です。
働くほどに、疲弊しますね。
SIerではなくて、Web系エンジニアに転職しよう
ここまでSIerの悪い点を述べてきましたが、「じゃあどうすればいいの?」って話ですよね。
おすすめは、Webエンジニアに転職することです。
Webサービスで収益をあげている会社のエンジニアです。
Twitter、Facebook、メルカリ、LINE、クックパッドなど。
メルカリやLINEみたいなサービスを自分たちで企画して製品化していくわけですから、こうした会社のエンジニアは技術が高いです。
- 最新技術を積極的に取り入れるので、技術力が高い
- サービス企画から具現化まで行うので、頭いい人が多い
- 会社もエンジニアの重要性を理解しているので、下手な大手より待遇が上
- 上司もITに詳しいため、コミュニケーションがスムーズに取れる
- 変なルールが少ない(スーツ着用とか)
- 仕事がそのままスキルアップに繋がるので、将来のキャリア設計の幅が広がる
いいことづくし!!!
てか、あなたがなりたいと考えていたのって、もともと上記のようなエンジニアじゃないですか?

あなたがこんな風に思っているなら、目指すべきはSIerじゃなくて「Webエンジニア」だったんですよ。
とはいえ、そんなの就活時は分かりませんよね。
かくいう僕も、SIerになって毎日エクセルでVLOOKUPばっかり使ってました。
ただ、今からでも全然遅くないです!
SIerとしての現在や将来に疑問を感じているなら、まずは他の業種がどんなもんなのか知るところから始めましょう。
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上記3社については以下の記事で詳しく解説しているので、興味があればご覧ください。
>>SIerからの転職先を探せる!ITおすすめエージェント3選
【注意】Web系にもブラックはある
もちろん、Web系企業にもブラックと呼ばれる会社はあります。
ベンチャーが多い業界なので、良くも悪くも社長の考え方が色濃く出るんですよ。
なので、会社ホームページの社長メッセージみたいなところが大事だったりします。
エンジニアについての造形が深い人ならいいですが、そうじゃない場合は注意。
SIerでいうところの「ITに詳しくない客」が、社長になるわけですからね。
これはもう最悪です。
まぁ最近はエンジニアを優遇する会社が多いので、エンジニアを馬車馬のように働かす会社は自然淘汰されている気がしますね。
【まとめ】SIer業界には今後がないし、SIerのスキルに将来性もない
まとめます。
【SIer業界は、今後限界が来る】
- SIerは独自サービス業から価格競争になる↓
- 価格競争になると、客の要望は加速する↓
- 要望は加速しても、給料は上がらない↓
- 優秀な若者はSIerから離職する
【SIerのスキルに、将来性もない】
- 「資料作り」「マネジメント」ばかりの日々↓
- 工夫する機会もないため、考えることを放棄する↓
- エンジニアとしての技術力は全く上がらない↓
- 転職・独立で強みになる経験がない

- 最新技術を積極的に取り入れるので、技術力が高い
- サービス企画から具現化まで行うので、頭いい人が多い
- 会社もエンジニアの重要性を理解しているので、下手な大手より待遇が上
- 上司もITに詳しいため、コミュニケーションがスムーズに取れる
- 変なルールが少ない(スーツ着用とか)
- 仕事がそのままスキルアップに繋がるので、将来のキャリア設計の幅が広がる

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