こんにちは、エンジニアにょけんです。
こんなお悩みに答えます。
SES契約とは?
SES契約は、エンジニアが足りていない企業にエンジニア派遣を行うための契約です。
このエンジニア派遣をメイン事業としている会社を「SES企業」と呼び、IT業界の闇としてよく知られています。(詳しくは以下をご覧ください↓)
また、SESとよく似た「請負契約」ってのがあるんですね。
違いは、「給与を支払う対象」です。
- 請負→働いた成果物に対して報酬を出す
- SES→働いた時間に対して報酬を出す
例えば、10万円の価値のシステムを5時間で作った場合、
- 請負→10万円を支払う
- SES→時給1000円×5時間=5,000円を支払う
ってなるわけですね。
また、「準委任契約」という言葉を聞く機会もあるかもしれません。
これは、SES契約とほぼ同義です。(正確には違うので、興味があれば以下をお読みください)
SESはエンジニア専門の派遣なんで、IT業界でしか使いません。
一方で、準委任契約は、エンジニアに限らずいろんな人を派遣するための契約です。
よって、イメージとしては「準委任契約の一種として、SES契約がある」と考えるのが良いでしょう。
SES契約はメリットがないどころか、違法行為に巻き込まれる
SESのメリットとしてよく挙げられるのが、 労働時間に対してお金が発生するので、「とりあえず働けばお金がもらえる」という点です。
請負ではいくら時間を費やしても、相手の要望を満たす成果物を出さない限りはお金がもらえません。
と思うかもしれませんが、実態は違います。
SES契約で派遣されたのに、現場では実質的に請負契約で働かされるケースが多いんですよ。
どういうことかというと、契約上は「働いた時間に対して報酬を支払うよ」と言ってるものの、現場では成果物を求められるんです。
だって、現場の企業からすれば、成果物を出さないエンジニアなんていらないですよね?
ダラダラ時間だけかけて何もできないとか、邪魔なんで。
先ほどの例でいうと、10万円のシステムを5時間で作るように要求されるのに、もらえるお金は5,000円となります。
これは、SES契約なのに成果物に責任が発生することになるので、明らかな「違法」です。
しかし、どの会社でもこれがまかり通っているのが現状。
SES企業が派遣先の会社に「うちの社員に成果物を強要するな!」と言ったところで、「じゃあ別の会社に依頼するんでいいです」って言われて終わりなんで。
さらになんと、SESは「多重派遣」という別の違法行為に触れる場合も多いです。
SES契約に付き物の「多重派遣」も違法
例えばあなたがA社とSES契約を結んで、B社に派遣されたとします。
しかし、B社は意外と人員が足りていたので、今度はB社から「B社の客先のC社」に派遣を言い渡されるんてすよ。
これを「多重派遣」と呼びます。
こんなん、誰がどう考えても違法ですよね?
でも、SES企業では日常茶飯事です。
しかも、C社には自社(A社)の社員としてではなく、B社の社員として派遣されるんですよ。
社員証とかもB社のものになり、自分がどこの会社に所属しているのか分かんなくなります。
こういうことばっかりなんで、SES企業の社員さんは、口を揃えて「愛社精神はゼロ」と言っています。
SES契約の実態は派遣社員と同じ
SESと派遣社員の違いとして、SES契約で派遣されている社員は、「派遣先の上司から直接指示が出せない」という点があります。
しかし、そんなの仕事になりません。
派遣先の部署の部長が指示を出すときに、わざわざSES企業を通してたらキリがないです。
つまり、SESの契約の実態は、派遣社員と全く同じということ。
それなのに、SES企業の面接では「派遣先に無理は言わせない。自社社員を守るため。」などと言います。
全てウソです。
繰り返しになりますが、「うちの社員に無理させるな!」と言っても、別のSES企業に乗り換えられるだけなんで。
SES企業は腐るほどあるんで、派遣先にとっては痛くもかゆくもない脅しなんですよ。
【まとめ】SESはやめとけ
いろいろ書いてきたのでわかると思いますが、SES企業に入社するメリットは1つもありません。
- SES契約は、エンジニア派遣を行うための契約
- SES契約は、「準委任契約」の一種
- SES契約は「時間」に、請負契約は「成果物」に報酬が発生
- しかし、実態はSES契約で派遣されて請負契約として働く(違法)
- 派遣先からさらに派遣される「多重派遣」に巻き込まれる(違法)
- 派遣社員とは違うと言ってくるが、実際は同じ
てか、普通に違法行為の片棒を担いでるのヤバくないですか?
で、このヤバい事業をメインにしている会社なんて、ヤバいに決まっています。
それを証明するかのように、SESでググると「辞めたい」「闇」「やめとけ」と言ったワードが引っかかりますので、SES経験者がいかに苦悩しているか分かりますよ。
僕もSESのヤバさをもっと詳しくまとめているので、興味があればご覧ください。
つらつら書きましたが、言いたいことは1つ。
SES企業への就職・転職は、絶対にやめとけ
これだけです。
「SESはイヤだけどエンジニアになりたい」なら、Web系がおすすめ
SESがやべえのは十分伝わったと思いますが、「じゃあどうすればいいの?」って話ですよね。
おすすめは、Webエンジニアになることです。
Webサービスで収益をあげている会社のエンジニアです。
Twitter、Facebook、メルカリ、LINE、クックパッドなど。
メルカリやLINEみたいなサービスを自分たちで企画して製品化していくわけですから、こうした会社のエンジニアは技術が高いです。
- 最新技術を積極的に取り入れるので、技術力が高い
- サービス企画から具現化まで行うので、頭いい人が多い
- 会社もエンジニアの重要性を理解しているので、下手な大手より待遇が上
- 上司もITに詳しいため、コミュニケーションがスムーズに取れる
- 変なルールが少ない(スーツ着用とか)
- 仕事がそのままスキルアップに繋がるので、将来のキャリア設計の幅が広がる
いいことづくし!!!
てか、あなたがなりたいエンジニアって、上記のようなものじゃないですか?
SESは、絶対にやめときましょう。
もしもあなたがSESの社員でこう思っているなら、「Webエンジニア」を目指しましょう。
今からでも全然遅くない!
将来に疑問を感じているなら、まずは他の業種がどんなもんなのか知るところから始めましょう。
以下の転職エージェントはいずれもIT業界に精通しているため、とりあえず登録(無料)しておいて損はないです。
登録は30秒で終わりますし。
上記3社については以下の記事で詳しく解説しているので、興味があればご覧ください。
>>SIer/SESからの転職先を探せる!ITおすすめエージェント3選
ちなみに、大手転職エージェント(マイナビ・リクナビ・dodaなど)のIT案件は、SESを多く含むので注意。
あなたのITライフが豊かになるよう、願っております。
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