【ネタバレあり】「未来のミライ」感想レビュー!細田守の発言も参照 – にょけんのボックス

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こんにちは、アニメ映画好きにょけんです。

「未来のミライ」公開日に見に行ってきました!

Twitterとかじゃ「駄作・微妙」とか言われてるけど、めっちゃ面白いっすよ?

ただ、僕はちょっとだけ予習して行ったから、楽しめたんだと思います。

というのも、ラジオで細田守監督が「未来のミライ」を作ったきっかけや、監督の映画に対するコダワリを語っているのを聞いてから見に行ったんです。

そのおかげで、映画のあちこちで「なるほどね〜」っていう見方ができて面白かった。

てわけで、本記事で「未来のミライ」について、ちょっとした予備知識や感想を述べて行きます。

 

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未来のミライ制作のきっかけは、細田守監督の息子と娘

まずは、あらすじを。

公式サイトから、まんま引用。

ある日、甘えん坊の“くんちゃん”に、生まれたばかりの妹がやってきます。

両親の愛情を奪われ、初めての経験の連続に戸惑うばかり。

そんな時、“くんちゃん”はその庭で自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ、不思議な少女“ミライちゃん”と出会います。

“ミライちゃん”に導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つ“くんちゃん”。

それは、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。

ストーリーは、監督自身の子ども(息子5歳・娘2歳)を見て思いついたそうです。

ある日の細田家では、産まれたての妹に両親の気持ちが傾いていることに対し、兄が床にひっくり返って泣いていました。

映画のままの光景ですね。

でも、監督はそれを見て、「子どもならでは」とは思わなかったらしいんです。

監督自身を振り返っても、青年時や40歳手前でさえ、大事な人にフラれたときは、気持ちとしてはひっくり返って泣きたかった。

つまり、「愛が心から離れる」と感じたとき、どうしようもなくなってしまうのは、人間として当たり前だと。

それを「子ども」というフィルターを通して表現できないだろうかと考えたそうです。

 

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「未来のミライ」主人公の「くんちゃん」はウザい?

映画内では、くんちゃんが駄々をコネまくります。

それはもう、しつこいぐらいに。

で、「未来のミライ」の低評価理由には、「くんちゃんがウザい」という意見も多いです。

ただ、僕は監督の「愛が離れると人間はどうしようもなくなる」という発言を聞いていたため、「今くんちゃんはどうしようもないんだなぁ」と理解できました。

それに、監督のリアルな経験であることも知っていたので、「子どもってのはこんなもんだろうな」ともわかりました。

なので、皆さんも、くんちゃんが癇癪を起こすたび、「あぁ、今こいつはどうしようもないんだな」と考えてあげてください。

まぁ、それでもウザいと思ってしまう人は、感性の問題なのでしょうがないと思います。

僕自身、電車でグズる子どもとか平気なタイプなので、気にならないのかもしれないし。

むしろ、いい年こいて大股開きで座るおっさんのがムカつきます。

ビジネスマナーよりも、人としてのマナーを学んでこい。

 

「未来のミライ」は、見る人の立場によって感想が全く異なる

僕は「男・独身・子ども好き」です。

そんな僕は「未来のミライ」から、「子育ては大変そうだけど、子どもの成長を感じる瞬間はたまらないんだろうな。」という印象を受けました。

でも、今まさに子育て中の方が見たら、「うちの子はもっと大変!」とか、「あぁ、うちの子が初めてハイハイした時に感動したなぁ」みたいなリアルが蘇ると思うんです。

先ほどの「くんちゃんがウザい」という感想を持った方は、おそらく「子どもがキライな独身者」でしょうし。

そんな感じで、立場や性格によって見え方がまるっきり違う点は、映画作品として面白いんじゃないかなぁ。

監督自身も、ラジオで似たような話をしていましたし。↓

子どもが主人公のアニメでは、「親=自由を束縛するもの」として描かれることが多い。

でも、親の立場からの視点も必ずあって、両者を均等に描かないとフェアじゃない。

僕はこの発言を聞いていたので、鑑賞後に「隣の席で見てた子連れのママ&子どもは、それぞれどう感じたんだろうなぁ」とか気になったりしました。

 

ストーリーに脈絡がないのは、「ひとりっ子」の細田守監督が作った妄想劇だから

「未来のミライ」否定派の中には、「ストーリーが支離滅裂で意味わからない」って人もいます。

で、これに対する回答は、「ファンタジーだからしょうがない」です。

もうちょい詳しく説明しましょう。

実は、監督の細田守さん自身はひとりっ子なんですよね。

これ、何気に重要なキー。

例によって、監督の発言を一部抜粋します。↓

息子に妹が生まれてひとりっ子じゃなくなった瞬間、自分のわからない存在になった気がした。

それをわかりたいと思って「未来のミライ」を作ったが、やはり兄弟姉妹がどういう感じかわからない。

多分、自分に兄弟姉妹がいたら、「未来のミライ」は作らなかった。

要は、ひとりっ子が、「兄弟姉妹って、こんな感じなんだろうな」ってイメージした話なんですよ。

だから、ある意味ファンタジーで仕上げるしかなかったんです。

まぁたしかに、その分ストーリーのめちゃくちゃ感は否めません。

超ざっくりした展開を書いてみると、

「未来のミライ」ストーリー

  1. くんちゃんブチギレる
  2. くんちゃん時空を飛び越える
  3. くんちゃん&登場人物各々が1つ成長する
  4. ①〜③ループ

うわぁ、想像以上にめちゃくちゃ。

①→②の時点でついていけませんね。

でも、そんなときはこの魔法を唱えましょう。

「ポニョよりマシ」

これでなんでも許せます。

 

細田守監督ひさびさのホラー描写

「時をかける少女」や「サマーウォーズ」の大ヒットで、爽やか青春劇のイメージがついた細田守ですが、昔の作品はホラー描写が多いです。

デジモン「ぼくらのウォーゲーム」とか、ワンピース「オマツリ男爵と秘密の島」とか。

Google先生の検索予測もご覧の通り。

ぼくらのウォーゲーム検索結果画面

※ディアボロモン=ぼくらのウォーゲームの悪役

オマツリ男爵の検索結果画面

そんなホラー描写が、今作で復活しました。

「くんちゃん」が迷子になるシーンがあるのですが、そこの描写がエグすぎます。

お母さんやお父さんを見つけたと思ったら、人ではない何かだったり。

迷子を連行する列車が出てきて、席に座っているのがガイコツだったり。

こんなんが、マジで急に入ってきます。

ほんわかファンタジーだと思っているとやられます。

正直、小学生くらいで観たら100%トラウマ。

だって、25歳で観ても鳥肌立つくらい怖かったもん。

ただ、昔からの細田守ファンにとっては興奮ものでした。

てか、むしろホラーパートが最高すぎ。

ここ見たさに、もう一度見たいとすら思えます。

もうなんか、くんちゃんが駄々をこねるシーンとかどうでもよくなってきました。

「くんちゃんは今どうしようもないんだなぁじゃなくて、どうにかしろよ」って感じです。

腹立ってきた。

 

結論

細田守のホラー描写復活歓喜。

皆さんも、劇場へ足を運んで見てください。

にょけん

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