こんにちは、音楽漬け人間にょけん(@nyoken_box)です。
「フジファブリックは志村がいなくなった後も良いんだ!」
という話を聞いて、
そうか…じゃあ聴いてみようかな
と思い立って聴き、
うん…いいけど…いいんだけど…やっぱり志村が…
となってしまう人。
集合
気持ち、すごく分かります。
僕もそうだったから。
志村の死後、フジファブリックを聴かなくなってしまった。
志村正彦という音楽家は、それほどまでに魅力的でした。
1ミリも安定しない歌声、狭い音域。
ボーカリストとして致命的な業を背負いながらも、作詞作曲能力が最強という力技で一点突破。
ドリブル下手だしスタミナもないのに、なんかシュートだけは絶対キメる。
そんな感じ。
なんなら、フラッフラのボーカルやナヨっとした声も含めて志村みたいな?
あいつのドリブルは不規則すぎて読めねえみたいな?
圧倒的なビハインドをも魅力に変えてしまう。
フジファブリックの芯は間違いなく志村でした。
実際、死後に初めて出たアルバム「STAR」や、次ぐ「VOYAGER」を聴いても、「やっぱり志村がいないと…」と感じていましたし。
特に、志村とのラストアルバム「MUSIC」が神アルバムだったので、僕の志村ロスは高まるばかりでした。
改名しなかったフジファブリック
志村の死後、僕はてっきり改名すると思っていました。
志村なしで、フジファブリックの看板を背負うのはキツいだろうから。
でも、残されたメンバーは、改名しなかった。
志村のイメージから離れるには、改名が1番早かったはずなのに。
フジファブリックでいる限り、何を歌ってもリスナーは志村の影を探すのに。
それでも、改名しなかった。
なぜでしょう?
答えはシンプル。
志村のイメージを忘れて欲しくないからです。
僕は大きな勘違いをしていました。
メンバーは志村のイメージから離れたいわけではなく、むしろ志村を絶対に忘れて欲しくなかったのです。
だから、フジファブリックという名前を掲げて走り続けている。
そして、走り続けた今、実は面白いことになっています。
志村の要素と新生フジファブリックの要素が、ちょうど良く混ざり合っているんですよ。
今のフジファブリックすげえと思わせた曲「ポラリス」
フジファブリック2016年の発売曲「ポラリス」
僕はこの歌を聴いて、新生フジの見方がガラッと変わりました。
志村要素と新生フジ要素をまとめてみます。
- Aメロ・Bメロから揺れ動く歌メロ
- 志村好みのイントロフレーズ
- 志村がこだわり抜いたタイトなドラム
- サビの突き抜けるポップ感
- 演奏技術やアレンジ幅の向上
- 現代風で打ち込みチックなドラム音
2つが上手く融合しているんですね。
志村が一緒にステージで弾いて歌っているような、それでいてしっかりと新生フジの音が鳴っているような、不思議な錯覚に陥ります。
志村の影を残したまま、オリジナリティを爆発。
非常に面白い状態になっています、フジファブリック。
さらに最近の「カンヌの休日」「電光石火」あたりも良い。
「カンヌの休日」は「Surfer King」で、「電光石火」は「Sugar」に近い感じ。
どんどん新たな引き出しを見せてくれます。
今のフジファブリック、良いよ。
まとめ
ここまで読んでもらって分かったと思いますが、僕は「今のフジファブリックも聴いてほしい」と考えています。
メンバーは、志村の成分をしっかり受け継いでいるので。
だって、志村の才能を、曲を、魅力を、1番身近で感じていた人たちですよ?
いやでも影響をゴリゴリに受けているはずです。
「志村がいないと…」と考えてしまう人にこそ読んでほしかったので、あえて真逆の記事タイトルにしました。
ぜひ、今のフジファブリックも聴いてみてください。
ちなみに、現行フジはライブも素晴らしいです!▼
関連記事:「志村ロスの人、現行フジファブリックのライブアルバムを聴いてくれ」
志村を切り離すのではなく、あくまで志村とともに歩んでいくフジファブリックを、僕は応援し続けます。
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