こんにちは、音楽漬け人間にょけん(@nyoken_box)です。
フジファブリック、志村とのラストアルバム「MUSIC」
ファンにとっても、フジファブリックにとっても、大切なアルバムです。
何度聴いて、何度嗚咽を漏らしたでしょう。
メンバーがどこまで意識していたかは分かりませんが、志村の遺した作品を届けたいという気持ちが溢れまくってる。
改めて聴いた感想を語っていきます。
Contents
MUSIC (2:22)
(作詞・作曲:志村正彦)
最初の1音で全て分かる。
「あぁ、志村は死んでしまったんだ」
そう突きつけてくるアコギとシンセ。
アコギの音が、曲にマッチしない激しさなんですよね。
それが逆にすげえ切ない。
1曲目から涙で歌詞カードが見えねえ。
ちなみに、ドラムを抜いているのは志村の提案です。
夜明けのBEAT (3:42)
(作詞・作曲:志村正彦)
ナヨっとしながらもキレと疾走感がある、まさに「志村」を体現した曲。
ちなみに、後半のギターソロは志村が弾いたもの。
「俺、いいギター弾くだろ?」と、ニヤニヤしながら言ってたとメンバーが語っています。
また、PVには志村がいる頃のライブ映像が使われています。
Bye Bye (4:47)
(作詞・作曲:志村正彦)
「若者のすべて」「茜色の夕日」を思わせる哀愁たっぷりの曲です。
間奏中の「バイバイ」というコーラスは、色々なテイクを重ねて検証し、最高なものをメンバーが選んだそうです。
志村に向けて手を振っているようで胸が痛い。
ちなみに、実はパフィーへ提供した曲のセルフカバーです。
こちらもすごく良いので、ファンの方はご一聴あれ。
Hello (4:20)
(作詞・作曲:志村正彦)
跳ねるようなご機嫌サウンドに対し、歌メロは切ない。
「ギターをたくさん入れたい」という志村の言葉を尊重したバンドサウンドですね。
締めの歌詞がなんとも苦しい。。。
ハローハローハローハロー
あの日の言葉はグッバイさ
ハローハローハローハロー
いつかはまたこう言えるのかハロー
志村が何かを予感していたわけではないだろうが、どうしても関連付けてしまいます。
君は僕じゃないのに (5:18)
(作詞・作曲:志村正彦)
MUSICのバラード全体に言えますが、弦楽器の音が激しくて切ない。
ソロギターの歪みとか、曲調から考えると「歪み過ぎじゃね?」ってくらいジャキジャキしてます。
ただ、そのド迫力と繊細なピアノのギャップが、美しさを際立たせるんですね。
wedding song (5:09)
(作詞・作曲:志村正彦)
結婚するマネージャーのために、志村がコッソリ作った曲。
アルバム内では、最も明るい。
Cメロの「お嫁さぁ〜ん」とか「新郎さんでぇぇぇえす」の言い方が、悲しいくらいに志村。
会いに (4:43)
(作詞:志村正彦・加藤慎一 作曲:志村正彦)
歌メロと「会いに行くよ」という歌詞しか残されていなかったため、残りをメンバーで仕上げた曲。
メンバーの山内、加藤、金澤の3人がそれぞれ作詞とボーカルレコーディングを行い、もっとも良かった組み合わせ(作詞:加藤、ボーカル:山内)となりました。
「何としても志村の曲を完成させたい」という気持ちがこもっていますね。
フジファブリックって、本当に良いバンド。
絶対に解散しなそう。
パンチドランカー(3:19)
(作詞作曲:志村正彦)
ギターの歪み方やベースの低音が、おおよそ邦楽とは思えないくらいの壊れ方をしています。
正直、恐い。
でも、志村の不思議ポップな歌メロと相まって、ギリギリのバランスでなりたっています。
志村の死因は定かじゃないですが、メンバーの行き場のない感情(やるせなさ?)がにじみ出ている気がして、音だけでゾクッとする。
Mirror (4:03)
(作詞:志村正彦 作曲:山内総一郎)
不思議な曲。
明るいでも暗いでもなく、楽しいでも切ないでもない。
ひたすらに不思議です。
「志村がいなくなった後も、フジファブリックはフジファブリックなんだ」と思わせる曲ですね。
眠れぬ夜 (5:46)
(作詞・作曲:志村正彦)
スタートの「MUSIC」で志村が死んでしまったことを感じますが、ラストの「眠れぬ夜」で、改めて事実を突きつけられます。
そしてできれば 何より君に先ず
伝えたい事がある嫌がられる程 何もかも
さらけてしまえたらいい
志村的にはラブソングとして作ったのかもしれませんが、僕にはそう聴こえません。
「さらけてしまえたらいい」の部分は、何度聴いても泣ける。
志村に伝えたいことがたくさんあった。
そんなメンバーの思いが、全ての楽器から伝わってきます。
ピアノの強弱の付け方、ベースの単音を伸ばす長さ、ギターのディレイのかかり方、どれ一つ取ってもメンバーが真剣に曲と向き合っていることがわかる。
フジファブリックの中で最も好きな曲だし、録音レベルは邦楽全体で見てもトップ3に入ると思います。
多分、2度と再現できない。
ちなみに、最後の間奏中に聴こえる「悲しまなくてもいい」という歌声は、志村が遺したトラックにたまたま収録されていたものです。
本当は小さくつぶやいていただけなのですが、メンバーとスタッフが話し合って、ボリュームを上げて曲に組み込みました。
さらに、曲が終わった直後の「けっこう良いんじゃないかな?」という声は、志村の肉声です。
号泣
けっこうどころじゃないよ。
最高だよ、志村。
まとめ
MUSICは邦楽界の歴史に残る名盤です。
志村正彦というミュージシャンの偉大さを、そしてフジファブリックの強さを、痛感させられるアルバム。
ぜひ、今の10代にも志村がいた頃のフジファブリックを聴いていただきたい。
僕は、生涯聴き続けます。
志村正彦さん、ありがとう。
安らかにお眠りください。

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にょけん