こんにちは、映画好きにょけんです。
見てきましたよ、「カメラを止めるな!」
お世辞抜きで、歴代実写邦画1位。
あまりに面白かったんで、1週間のうちに2回も見ました。
パンフも買いました。
てわけで、「カメラを止めるな!」の伏線を振り返っていきます。
※盛大にネタバレしていくので、まだ見ていない方は以下の記事をどうぞ!!!
「カメラを止めるな!」ネタバレ・伏線回収一覧
まず、斬新な構成と、各キャラクターをおさらいしておきましょう。
- 前半:37分ワンカットのゾンビ映像
- 中盤:実はドラマだったことが判明
- 後半:ゾンビドラマ制作の裏側
- 女優
→わがままなアイドル - 男優
→こだわり強すぎ男 - 監督
→気弱だが作品への情熱は強い - メイクさん
→役に入り込むと我を忘れる - 助監督
→メイクさんを切る見せ場が楽しみ - 録音マン
→硬水を飲むと腹を壊す - 撮影マン
→アル中 - カメラマン
→腰痛持ち - カメラ見習い
→ズームイン・アウトの演出したい
怒涛の勢いで書きますが、後ろの方で「ONE CUT OF THE DEAD」のストーリー自体もまとめておきました。
「どんな話だったっけ?」と思ったあなたは、そちらも合わせてご確認ください。
では、伏線回収まとめをどうぞ。
- 最初の監督ブチギレ演技→演技じゃなくて、わがままな女優と男優に対するガチ怒り爆発
- メイクさんが都市伝説を語っている時の「ドン!」という物音→アル中が扉に激突した音
- メイクさん・男優・女優のぎこちない会話①(趣味はなんですか?)→台本にない物音に戸惑いつつもアドリブで繋いでいた
- ゾンビ化した撮影マン→ただの酔っ払ったアル中
- 助監督の悲鳴→本当は噛まれるだけのはずが、酔っ払い撮影マンにゲロ吐かれてガチの悲鳴
- 酔っ払い乱入からの女優にゲロ浴びせ→女優は「ゲロはNG」と言っていたが、がっつり浴びる
- いきなり外に出ようとする録音マン→苦手な硬水を飲んでしまい、腹を下していた
- 必死に録音マンを止める監督と演者→台本と違う動きをする録音マンにガチ焦り
- 録音マンがゾンビに食われる悲鳴→お大便が漏れそうな悲鳴
- 監督の「撮影は続ける!カメラは止めない!」発言→「録音マンはオレがなんとかするから、ドラマの撮影は続ける!」という意味
- 録音マンゾンビ化→台本では生き残るはずだったが、腹痛で外に出てしまったためゾンビ化させて復活
- メイクさん・男優・女優のぎこちない会話②(ケガはない?)→録音マンのゾンビメイク完了までアドリブで繋いでいた
- 突如動かなくなるカメラ→カメラマンの持病「腰痛」が発症し、ダウンしていた
- 再び動き出すカメラ→腰痛でダウンしたカメラマンの代わりに、見習いの女の子がカメラを回し出した
- 激しく繰り返されるズームイン・アウト→見習いの女の子がやりたがっていた演出
- 女優を切ろうとするメイクさん→役に入り込みすぎたため、女優がマジでゾンビに噛まれたと錯覚し、本気で切ろうとしている
- 止まらないメイクさん→助監督が楽しみにしていたメイクさんを切るシーンが、暴走によってボツになる
- 男優がメイクさん取り押さえるも「ポン!」で抜けられる→護身術が趣味という話の時に披露した「ポン!」を実演
- 男優の「痛い!カメラ止めて!」という発言→メイクさんに腕をねじられた痛みで、つい言ってしまった
(さらに、痛みでふらついてクレーンカメラを壊してしまう) - 叫ぶ女優だけをひたすら映すシーン→メイクさんを気絶させ、男優に血まみれメイクをするための時間稼ぎ
- 小屋に逃げた女優の元に現れたゾンビ→「小屋の前で斧を拾え」と指示しにきたAD
- 「こんなところに斧が…ついてるわ」→女優が(わざと)下手なアドリブで言ったセリフ
- 男優が女優に噛みつこうとするも止まる、という演出の繰り返し→ピラミッド完成までの時間稼ぎ
- 何度も斧で監督を切る女優→監督がピラミッドに加わるまで待っていた
- 人工ピラミッドによるクレーンカメラ撮影→実はリハーサルは全て失敗していて、本番で初めて成功した。
伏線とは別に、ちょっと分かりにくかった部分もあるみたいですね。
ちょいと解説しときます。
- 女優の足の傷が剥がれたのは何で?
→噛まれたと思っていた傷が、実は特殊メイクだったと気づき、ホッとしたシーンでした。 - メイクさんがゾンビを切った時、カメラに血がついてそれを拭き取ったのは演出?
→実は、ガチのトラブル。ただ、ワンカットのため撮り直しができず撮影を続行していた。 - メイクさんが話す都市伝説に出てきた「ソレ」って結局なに?
→小屋に逃げた女優の元に現れたゾンビが「ソレ」です。(パンフに書いてありました。)
こいつに撮影マン(アル中)が噛まれたことから、ゾンビ感染が始まったという設定だったんですね。
「カメラを止めるな!」は、笑いあり・涙ありで、何回見ても楽しい作品
笑いはあったけど…「涙」?
と思うかもしれませんね。
実は、最後のピラミッドのシーン、超泣けます。
ちょっと解説させてください。
クレーンカメラが壊れたとき、プロデューサーはラストシーンを変えようとしていました。
しかし、気弱な監督が珍しく引き下がり、「五ぼう星を映さないとオチが成り立たないでしょうが!」と台本を床に叩きつけました。
このとき、台本に挟んであった1枚の写真が落ち、監督の娘がそれを拾って見ていたんですね?
で、映画の最後にその写真が「幼い頃の娘を肩車する監督」だったことが明かされるんですよ。
つまり、監督の娘は、父との思い出の写真を見て「組体操&肩車」という案を思いついたのだと。
超ハートフル。
ちなみに、台本を叩きつけた時、プロデューサーがボソッと「オチって…?」と言っています。
こういう地味なセリフで、脚本を全く理解していない適当プロデューサーと、映画を心から愛している監督・娘っていう対立構造まで描いているんですよね。
素晴らしいです。
こんな感じで、笑いの他にも「涙」や「新たな発見」があり、何回も見たくなります。
僕はすでに2回見ましたが、2回目も十分に楽しめます。
皆さんも、ぜひ数回見てくださいね!
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にょけん
おまけ「カメラを止めるな」劇中劇”ONE CUT OF THE DEAD”の振り返り
映画を1から振り返っていきます。
※赤字は伏線部分
1.ONE CUT OF THE DEADスタート
女優、ゾンビ化した男優に襲われて噛みつかれる



監督、女優の演技にブチ切れる

→「ゲロは事務所的にNG」「涙は目薬がいい」など、わがままばかりの女優に対する怒り爆発。
男優、監督を引き止めるもビンタされる


→リハーサルで、「ゾンビが斧を使うのはおかしい」とか、ブツブツ文句言ってた男優への怒り爆発。
メイクさん(監督妻)、監督をなだめて休憩に入らせる

2.休憩中
メイクさん、撮影現場の廃墟にまつわる都市伝説を話し始める。

この話のタイミングで、「ドン!!!」と大きな物音が響く。
→撮影マン役のアル中が、酒に酔って扉に激突した音。
男優、怖さを和らげるためにメイクさんに質問し、メイクさんも応える。


→台本にない「ドン!」という物音に、男優・女優・メイクさんの3人は戸惑いつつもアドリブで繋ぐ。
3.撮影マン&助監督ゾンビ化
外にいた助監督の後ろから、ゾンビ化した撮影マンが登場。

→酔っ払っているだけ
撮影マンが助監督にゲロを吐き、助監督は悲鳴。


→本当は噛まれるだけのはずが、ガチのゲロを吐かれて悲鳴をあげていた。
女優、男優、メイクさんの3人は悲鳴の方へ。
すると、助監督のちぎれた腕が飛んでくる。
その後、腕がない助監督も倒れ込んでくる。

ゾンビ化した撮影マンも入ってきて、女優にゲロを吐く。


→女優が「ゲロは事務所的にNG」と言ってた伏線を回収。
撮影マンゾンビを追い出すも、倒れていた助監督がゾンビ化して復活。

男優が助監督ゾンビを外へ閉め出す。

一部始終をカメラに収めていた監督、テンション爆上げ。

4.謎の録音マンとカメラ目線発言
パニックの中、今までダンマリを決め込んでいた録音マンが、いきなり立ち上がって外へ行こうとする。
監督が「どこへいく!」と言っても、「ちょっと…」の一点張り。


監督が引き止めるも、怒ってムリやり外に出て行ってしまう。


→録音マン役の男は、硬水を飲むとお腹を下してしまうのに、本番前にうっかり硬水を飲んでしまっていた。
→腹痛に耐えられなくなって「ちょっと…」しか言えない録音マンと、台本と違う動きをする録音マンにガチで焦る監督、という構図だった。
監督、録音マンを追いかけて外に飛び出す。
その際、観客側のカメラに向かってこう発言。

→監督”役”ではなく、「ONE CUT OF THE DEAD」の実の監督として、カメラマンに向けたもの。
→「録音マンのトラブルは自分が解決するから、撮影自体は続けてくれ!」という意味。
5.一旦収束→監督帰還→再びパニック
モニター室にいた監督の娘が、「録音マンをゾンビ化させて、別のシーンに繋げば話が通る」と提案する。
この案を採用して、ゾンビ化させて戻すことに。
女優、男優、メイクさんの3人は、互いに怪我がないかを聞きあう。






→録音マンのゾンビ化が完了するまで、なんとか時間を繋ぐ必要があったため、ひたすらケガがないかを聞き合っていた。
(録音マンのゾンビ化が完了したので、)メイクさんは外に置いてある車で逃げようと提案。

監督が戻ってきてゾンビ化した録音マンを中に蹴り入れるも、メイクさんがぶった切る。



→ここでカメラに血がつくが、これはガチのトラブル。
6.車へダッシュ→乱れるカメラワーク
男優、女優、メイクさんの3人は外の車にダッシュするも、キーは助監督が持っていたため、エンジンがかからない。
→この際、ガチのトラブルでカメラに付いてしまった血を拭き取る。
車の外に助監督ゾンビ登場が登場し、女優を引きずり出す。

女優が振り払った際にカメラとぶつかり、カメラが地面に落ちて動かなくなる。

カメラ落下。
→カメラマンの持病「腰痛」が発症し、カメラを落としたまま動けなくなっていた。
女優が助監督ゾンビを振り払って逃げ出すと、カメラも動き出す。

カメラ復活
→腰痛で戦闘不能となったカメラマンの代わりに、カメラ見習いの女の子がカメラを持って走り出した。
逃げる女優と追うゾンビに対し、ズームイン・ズームアウトを繰り返す。
→見習いの女の子が「ズームイン・ズームアウトを繰り返す演出をやりたい」と言ってた伏線を回収。
男優が女優をゾンビから救出し、メイクさんが待つ廃墟へ逃げ込む。

7.メイクさん覚醒→真の恐怖到来
メイクさんは、女優が足の傷を隠していることに気づき、女優に切りかかろうとする。



→台本では、メイクさんはここで背後から現れた助監督ゾンビに殺されるはず。
→しかし、メイクさんは「役に入り込みすぎて、女優業界を追放された」という過去を持っていた。
→そのため、「感染したであろう女優を、本気で切らなきゃ」と思い込んでいる。
男優、メイクさんを制御しようと頑張るも、護身術で抜けられてしまう。



→「後ろから羽交い締めにされても護身術で抜けられる」という伏線を回収。
ガチで逃げる女優、ガチで追うメイクさん。
途中で撮影マンゾンビ、助監督ゾンビに襲われるも、メイクさんが瞬殺。




→暴走するメイクさんを止めるため、監督が「ゾンビに止めさせろ!」と指示していたが、あえなく撃沈。
8.屋上での死闘と謎のセリフ・時間
必死に屋上へ逃げる女優と追うメイクさん。


駆けつけた男優が、なんとかメイクさんを止めようとするも、腕をねじられる。



→本気で痛いため、撮影本番中にも関わらず、「カメラ止めて!」と言ってしまっている。
→痛みでフラついた男優、ラストシーンの撮影に使うクレーンカメラを、落下させてしまう。
その後も、男優とメイクさんが格闘する。
しかし、なぜかカメラは、女優が「キャー!!!」と叫ぶ映像だけを、長時間映している。



グサッという音の後、振り返るとメイクさんの頭に斧が刺さり、血まみれの男優が立っている。

→暴れ回るメイクさんを気絶させ、頭に斧が刺さっている特殊メイクをしていたため、女優が叫ぶ映像を映し続けるしかなかった。
9.女優の前に現れた”ソレ”
女優は、ゾンビに噛まれた自分もゾンビ化してしまうと考え、男優から離れる。

近くの小屋に逃げ込み、泣き崩れる女優。小屋の入口には、血で書かれた五ぼう星のマークが。

→本気で切りかかって来るメイクさんが怖かった。
足の傷をよく見ると、撮影の特殊メイクだったことがわかる。

安心したのも束の間、五ぼう星のマークで復活した”ソレ”が小屋に入ってくる。
しかし、女優は襲われず、”ソレ”は去る。
→“ソレ”の正体はADで、女優に「斧を拾ってくれ」というカンペを見せにきた。
→女優が使うはずの斧は、メイクさんの頭に刺さっていたため。
10.女優覚醒
女優が小屋から出ると、なぜか斧が置いてある。

→あえて不自然なセリフを言っている。
屋上に戻ると、男優はゾンビになっていた。

ここで、映画冒頭シーンがデジャヴする。


再び監督が現れ、女優を嬉々としてカメラに撮る。

男優ゾンビ、女優に噛みつこうとするも動きが止まる。

女優、ホッと胸をなで下ろす。

しかし、再び女優を襲おうとする。

このやり取りが、3回続く。
→裏では、すでに出番のない演者全員で組体操のピラミッドを組み、壊れたクレーンカメラの代わりになろうとしていた。
→ピラミッドの完成を待っていたため、3回も同じやりとりが続いていた。
その後、男優が人間に戻らないと悟った女優は、「愛してる」と真顔で言った後、男優ゾンビの首を斧で切る。

→実際は、男優が人間に戻らないと悟った女優ピラミッドの完成を見届けた女優
監督は女優に、ブチ切れる。

女優は監督にも襲い掛かり、屋上の端に追い詰めて何度も監督を切る。

あまりにグロいので、監督の姿は映していない。
→実際には、あまりにグロいので、監督もピラミッドに加わるために必死に移動しているため
11.クライマックス
血まみれの女優が歩き出し、屋上の隅へ向かう。
カメラが上にあがっていき、女優を見下ろす形になると、そこには血のりで描かれた五ぼう星のマークが。
「ONE CUT OF THE DEAD」終了
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