宇多田ヒカル最新アルバム「初恋」を全曲レビュー!

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こんにちは、音楽漬け人間にょけん(@nyoken_box)です。

6/27(水)、宇多田ヒカルが2年ぶりにフルアルバム「初恋」をリリースしました。

さっそく5回聴いたので、アルバム総評と、1曲ずつ聴きどころを紹介します。

 

宇多田ヒカル「初恋」総評

僕は、過去アルバムも含めて、「初恋」がダントツで1番好きです。

簡単にまとめると、以下2点が「初恋」の魅力ですね。

  1. ナチュラルな音づくり
  2. 人間活動を経て進化した歌詞

①ナチュラルな音づくり

特に顕著なのが、ドラムとオーケストラです。

ドラムを機械で作りこむのをやめたことで、音に温もりが宿りました。

また、これまでバイオリンなどの高音楽器が中心だったオーケストラも、低音がよく響くアレンジが増えました。

「EDMみたいなバッキバキの音が好きじゃない、でもロックよりは低音が欲しい!」

そんな僕にとって、最近の宇多田ヒカルの曲は最高なんですよね。

 

②人間活動を経て進化した歌詞

宇多田ヒカルが活動休止した理由は「人間活動」に専念するためでした。

「人間活動」とは、芸能界ではない一般の生活という意味です。

15歳でデビューした宇多田ヒカルは多忙を極め、「一度、一般の生活をしたい」と願ったのですね。

人間活動中は、ゴミ出しや水道代の支払いのやり方も分からず、「あぁ、自分は何もできない人間なんだ」と強く感じたそうです。

さらに、実母である藤圭子さんの死、自身の結婚・出産・離婚など、多くの出来事を経験しました。

これら全ての経験値が積み重なって、歌詞に奥行きが出ています。

 

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宇多田ヒカル「初恋」収録曲解説

ここから、収録曲を1曲ずつ紹介していきます。

「初恋」収録曲
  1. Play A Love Song
  2. あなた
  3. 初恋
  4. 誓い
  5. Forevermore
  6. Too Proud
  7. Good Night
  8. パクチーの唄
  9. 残り香
  10. 大空で抱きしめて
  11. 夕凪
  12. 嫉妬されるべき人生

 

1.Play A Love Song

宇多田ヒカル流の明るめポップソング。

Keep Tryin’の延長みたいなイメージでしょうか?

ただ、歌も楽器もKeep Tryin’よりこじんまりとしていなくて、雄大な雰囲気があります。

作り込んだ邦楽から、ナチュラルな洋楽風の録音になった印象ですね。

 

2.あなた

アルバム内でも突出した神曲!!!

僕は、歌い出し2秒聴いた瞬間にシングルで購入しました。

以前の宇多田ヒカルといえば、機械的な音づくりと、どこか苦しそうに歌う姿が印象的でした。

今は生音を追求している上に、歌も伸びやかに歌っています。

表現力がマシマシで、憑き物が取れたかのよう。

ドラムのリズムパターンも気持ちよすぎますね。

 

3.初恋

これも開始2秒でやられるやつ。

ドラムなしで裏のリズムを的確に掴めるのホントすごいです。

しかも、日本語というノリが出しにくい言語で。

さらに、歌詞も以前とは違います。

うるさいほどに高鳴る胸が

柄にもなく竦む足が今

静かに頬を伝う涙が

私に知らせる これが初恋と

いつのまにか、初恋の情景を3行で表せるくらいの作詞能力を習得していました。

昔は、歌詞が良いとは思ったことがなかったのにな〜。

だって、First Loveの歌詞これですよ。

You are always gonna be my love

いつか誰かとまた恋に落ちても

I’ll remember to love

You taught me how

You are always gonna be the one

今はまだ悲しい love song

新しい歌 歌えるまで

英語に頼りっぱなしですもん。

宇多田ヒカル、詩人になったなぁ。

 

4.誓い

本当にリズム感覚どうなってんだこの人って曲。

ピアノやドラムから、歌メロだけが絶妙にズレています。

ただ、1:07「今日という日は」からのキメは、ビッタシ合わせてくる。

PVにない部分でも、歌詞をムリやり詰め込んでいるようで、よく聞くとリズムとマッチしているみたいな箇所がたくさん出てきます。

多分カラオケで歌うとクソむずい曲。

 

5.Forevermore

ダークな雰囲気をまとっています。

宇多田ヒカルのダークな歌といえば、Prisoner Of Loveみたいにズッシリした音が特徴。

が、Forevermoreは重いというより「暗い」です。

暗いけど、ドラムとピアノがノリを作り上げているので、どんどん先を聴きたくなる不思議な曲。

 

6.Too Proud

海外ラッパーJevonとのコラボ曲。

宇多田ヒカルはラップが自分に向いてないと感じているのか、ラップ曲はいつもコラボですね。

踊る阿呆に見る阿呆

たまには踊らなにゃ損損

という阿波踊りの一節が序盤の歌詞に登場しますが、「こんなカッコいい阿波踊りある?」ってちょっと笑います。

後半は完全にJevonのラップパート。

 

7.Good Night

出だしのピアノは、曲名も含めて尾崎豊の「15の夜」リスペクトかなと感じますね〜。

goodbyeという単語が何回も登場するのですが、毎回音程をビミョーに変えていて、歌うのめちゃくちゃ難しいと思います。

てか、1回の”good”だけでも、「グ ウ⤴ウ⤴ウ⤴ウ⤴ウ⬆ウ↘ウ↗」くらい音程が上下します。

ちょっと何言ってんのか分かんないかもしれませんが、ぜひ曲を聴いてください。

「グ ウ⤴ウ⤴ウ⤴ウ⤴ウ⬆ウ↘ウ↗」ですから、完全に。

元祖歌姫の本領発揮って感じですね。

 

8.パクチーの唄

CDぶっ壊れたかと思いました。

一曲だけ毛色が違いすぎます。

「ぼくはくま」と同じ系統ですね。

 

サビは「パクチーぱくぱく」という歌詞をひたすら繰り返す狂気の沙汰ですが、圧倒的違和感で確固たる地位を築いています。

でも、楽器隊は「ぼくはくま」より洗練されていますね。

ドラム超かっこいいし。

 

9.残り香

歌詞が良いです!

壊れるはずがない物でも

壊れることがあると知ったのはつい先程

これ、出だしの一節なんですが、別れを匂わせます。

その上で、次の歌詞。

残り香と私の部屋で

温かいあなたの肩を探す 肩を探す

「肩を探す」って表現が、女性らしくてステキです。

肩に寄りかかったときにいつも感じていた恋人の香りが、部屋に残っているのでしょうか。

 

10.大空で抱きしめて

個人的には、「あなた」の次に好きな曲。

サビのバックで鳴っている音が、切なくて良いんですよ!

しかも、余分な音が全くないため、ドラムが入ったときのインパクトがデカくて最高ですね。

普通の邦楽なら、サビはポップで煌びやかな音を入れまくって、ドラムが埋もれます。

 

11.夕凪

曲自体に大きな特徴はないですが、歌詞が意味深です。

ちょっと長いですが、歌詞の一部をお読みください。

鏡のような海に小舟が傷を残す

全てが例外なく必ず必ずいつかは終わります

これからも変わらず

こんなに穏やかな時間をあなたと過ごすのは何年ぶりでしょうか

落とさぬように抱いた

小さくなったあなたの体

宇多田ヒカルが、死別した母の遺骨(小さくなったあなたの体)を持って、海岸を歩く様子が浮かびました。

母、藤圭子さんへの思いを綴った曲のように感じます。

 

12.嫉妬されるべき人生

別れた夫に対するラブソングでしょうか。

タイトルが印象的ですが、意味は「幸せすぎて嫉妬されて当然な人生」というプラスのニュアンスかと思います。

歌詞中でも、幸せと少しの切なさを歌っています。

今日が人生最後の日でも五十年後でも

あなたに出会えて誰よりも幸せだったと

嫉妬されるべき人生だったと言えるよ

どんなに謙遜したって

嫉妬されるべき人生だったと

 

 

宇多田ヒカル「初恋」まとめ

以上、アルバム全体の総評と、収録曲の解説を見ていただきました!

改めて魅力をお伝えすると、

  1. ナチュラルな音づくり
  2. 人間活動を経て進化した歌詞

この2つが「初恋」の魅力です。

前作「Fantome」が好きな人は、完全に上位互換なので買った方が良いですよ!

 

てか、宇多田ヒカル自身も気合を入れている作品だと思います。

だって、タイトルが「初恋」ですよ?

1stアルバムのタイトル思い出してください。

そうです、「First Love」です!

和訳すると…?

はい、「初恋」

母の死を越え、結婚・出産・離婚を経て、宇多田ヒカルが今歌うFirst Love(初恋)

完全に名作ですね。

2018年のマストアイテムなので、ぜひ聴いてみてください!

 

にょけん

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