【スピッツの歌詞解釈】vol.2「仲良し」

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こんにちは。

スピッツファンクラブ会員のにょ犬(@nyoken_musicbox)です。

今回は「仲良し」の歌詞を紐解きます。

 

「仲良し」

収録アルバムは8th「フェイクファー」

※何気に「運命の人」のカップリング曲。

 

いきなりですが、

まずは冒頭の歌詞3行をご覧あれ。

これが全てです。

 

1番:Aメロ(前半)

いつも仲良しでいいよねって言われて

でもどこかブルーになってた

あれは恋だった

ヤバい。

曲のテーマを3行にギュッとしてる。

好きな女の子との関係が「仲良し」止まりで歯がゆい男子。

言いたいことはこれだけなんです。

国語の要約だったら満点。

もう旨味が詰まりまくり。

中国人が本気で作った餃子。

肉汁エグい。

 

歌詞としても満点です。

余計な単語が1つもないんですよね。

ちょっと1行ずつ見ましょう。

  • いつも仲良しでいいよねって言われて=発言者は恐らく主人公の友達。
  • でもどこかブルーになってた=「でもどこか」から、仲良しと言われること自体は嫌ではない。
  • あれは恋だった=「あれ」「だった」から過去を思い出している。

これらを明言することなく、行間から読み取らせています。

説明されていないのに、聞き手が勝手に情景を思い浮かべてしまうわけですよ。

サラッと高度なことをしています。

おそらく本人は無意識ですが。笑

 

1番:Aメロ(後半)

何度も口の中つぶやいてみた

かすかなイメージだけを追い求めてた

上と同じく、多くを語らず聴き手にイメージさせています。

  • 何度も口の中つぶやいてみた=「つぶやいた言葉」は「好きだ」などの告白ワード。
  • かすかなイメージだけを追い求めてた=「かすかなイメージ」は「付き合っている妄想」

どうでしょう。

足りない言葉が勝手に脳内補完されて、こんなイメージが湧いてきませんか?

 

1番:サビ(前半)

時はこぼれていくよ

ちゃちな夢の世界も

すぐに広がっていくよ

君は色褪せぬまま

ある変化に気づきましたか?

ヒントは語尾。

 

そうです。

「現在形」になっています。

突然のBack To The Future

 

Aメロは過去形でしたが、サビは現在形。

すなわち、Aメロ=回想、サビ=現在という構造が見て取れます。

では、現在は何を考えているのでしょう。

  • 時はこぼれていくよ=時間はどんどん進んでいくなあ。
  • ちゃちな夢の世界も=「もしもあの時付き合えていたら」という今更な妄想。
  • すぐに広がっていくよ=今でも上の妄想は膨らんでいく。
  • 君は色褪せぬまま=いつ思い出しても君は綺麗だなあ。

現在も妄想に耽っていました。

過去にも付き合うイメージを妄想していたのに、現在でも妄想してしまう。

どうしようもなく奥手な男子の淡い純情。

一体、サビ終わりで何が待ち構えているでしょう。

 

1番:サビ(後半)

悪ふざけで飛べたのさ

気のせいだと悟らずにいられたなら

表現は遠回しだけど主張はストレート。

「君が僕を好きだと感じたが、気のせいだった」のですね。

悟らなければ「悪ふざけのノリで告白したのに」というもどかしさ。

結局「妄想止まり」で終わってしまったのです。

 

2番行きます。

 

2番:Aメロ

サンダル履きの足指に見とれた

小さな花咲かせた

あれは恋だった

出ました。

スピッツお得意の「急に身近な現実に入れる」

フワフワした描写が続いていたのに、いきなりサンダルと足の指登場。

空想の世界にいたはずなのに、唐突に現実へ引き戻される感覚。

「サンダル」「足の指」というTHE・現実を突き出すことで、妄想ではなく「確かに恋をしていたこと」が伝わってきます。

絶妙なタイミングでの現実感IN

 

そして次の「小さな花咲かせた」では、また空想の世界へ戻っています。

小さな花が咲いた場所は「心の中」

「心の中に小さな花が咲いた」→「恋心が芽生えた」と述べています。

 

2番サビ(前半)

時はこぼれていくよ

ちゃちな夢の世界も

すぐに広がっていくよ

君は色褪せぬまま

1番と同じです。

 

「付き合えていたらなぁ」の妄想が広がリング。

 

2番:サビ(後半)

雨上がりの切れ間から

差し込む陽の光たち

街を洗う

心情を風景描写に重ねているパターンですね。

まず風景を歌詞通り脳内に描きましょう。

 

空は雨上がり。

雲の切れ間から光のシャワーが差し、

町全体を照らしています。

 

おそらく「雨」は妄想のことで、

妄想から抜け出して新たな気持ちに生まれ変わった

と言っているのでは?

 

「洗う」って言葉を雨じゃなくて、「光」に使う発想力たるや。

もうなんですか。

汚いパンツは選択した段階ではなく、お日様で干して初めて浄化されます。

みたいな?

マサムネと違って比喩センス皆無なのが悔やまれる。

 

アウトロ

いつも仲良しでいいよねって言われて

でもどこかブルーになってた

あれは恋だった

マジか!!!!!

ここで最初の歌詞に戻りますか。

鳥肌ですね。

いやぁヤバい。

歌詞として満点。

 

まとめ

スピッツ「仲良し」の歌詞を簡単な言葉にまとめます。

好きな女の子との関係が「仲良し」止まりなのが歯がゆく、

結局は妄想の中でしか付き合えなかった。

今でも「あの時付き合えていたらなあ」と思い返すけど、

洗い流して次へ進もう。

 

いかがでしたでしょうか。

スピッツの歌詞については以下の記事にも書いています。

よろしければご一読を。

[nyoken url=”https://nyoken.com/spitz_lyric”]

 

にょ犬

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