スピッツ「チェリー」歌詞の意味は?草野マサムネの発言から解釈!

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こんにちは、音楽漬け人間にょけん(@nyoken_box)です。

愛してるの響きだけで強くなれる気がしたよ

みなさんご存知、スピッツ「チェリー」の一節。

素晴らしい歌詞ですよね?

でも、チェリーって、歌詞全体の意味は結構ふわふわしていませんか…?

そこで本記事では、草野マサムネのチェリーに関するインタビューをもとに、歌詞の意味を解釈していきます。

作詞者本人の発言なので、信ぴょう性は高いはず…!

それでは、さっそく見ていきましょう!

 

スピッツ「チェリー」のテーマは”初恋”と”出発”

草野マサムネのインタビューを見ると、チェリーは「初恋」と「出発」を歌っていると分かります。

①「初恋」

記者
チェリーには、初恋っぽいほのかな恋愛感情が反映されている??
マサムネ
うん。28歳が初恋を振り返りつつ書いたという。笑

自転車に乗ってるときにメロディーが浮かんだから、学生の頃とかを思い出して青い感じになったのかも。

 

②「出発」

記者
チェリーって言葉はポップな響きだけど、歌の内容はもう少し重い?
マサムネ

うん。チェリーって、意味的にはヴァージンとかもあるじゃないですか?

他にも桜の花が咲くのは春だったり、何かから抜け出す、出発みたいなイメージも含めてチェリーってタイトルにしました。

 

というわけで、チェリーのテーマは「初恋」と「出発」です!

 

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スピッツ「チェリー」の歌詞解釈

1番:Aメロ

君を忘れない 曲がりくねった道を行く

生まれたての太陽と 夢を渡る黄色い砂

二度と戻れない くすぐり合って転げた日

きっと 想像した以上に騒がしい未来が僕を待ってる

出だしの「君を忘れない」から、別れの歌と分かりますね。

そして、さっそく謎の情景描写が登場です。

「生まれたての太陽と夢を渡る黄色い砂」

太陽が生まれる瞬間といえば、「朝日」でしょうか。

で、朝日の対比と考えると、夢を渡る黄色い砂は、「流れ星」と考えられます。

曲がりくねった道を、朝から夜までさまよっているように見えますね。

そして、歩きながら思い出すのは、二度と戻れない楽しい日々。

最後の「想像した以上に騒がしい未来が僕を待ってる」ですが、28歳のマサムネが、過去の自分に語りかけています。

チェリーは、28歳のマサムネが初恋を「思い出して書いた」ので、こんな一節が登場するのですね。

 

1番:サビ

“愛してる”の響きだけで 強くなれる気がしたよ

ささやかな喜びを つぶれるほど抱きしめて

超有名ですね。

初恋相手に言われた「愛してる」という言葉には、「好き」を超えた特別な響きがあり、生きる力になっていたのです。

続く、ささやかな喜びは、「くすぐりあって転げた日」に象徴されるような、他愛もない幸せを表しています。

この幸せな思い出を大事にしたいけど、前に進むためには、つぶして忘れないといけません。

その複雑な心情が、「つぶれるほど抱きしめて」という言葉に込められているんですね。

 

2番:Aメロ

こぼれそうな思い 汚れた手で書き上げた

あの手紙はすぐにでも捨てて欲しいと言ったのに

少しだけ眠い 冷たい水でこじあけて

今 せかされるように 飛ばされるように 通り過ぎてく

初恋相手へのラブレターを思い返して、恥ずかしい気持ちになっているように見えます。

でも、なぜ「手が汚れている」のでしょう?

これは、不純な気持ちを見せず、綺麗事だけを手紙に書いていたからと考えられます。

本当は下心もあったため、「汚れた手」なのではないでしょうか?

続く「少しだけ眠い 冷たい水でこじ開けて」は、失恋による寝不足でボーっとしている様子を表していますね。

その後の「せかされる」「飛ばされる」からは、失恋してから時間があっという間に過ぎていったというニュアンスが感じ取れます。

こちらも、28歳のマサムネが初恋当時を振り返っている部分になりますね。

 

2番:サビ

“愛してる”の響きだけで 強くなれる気がしたよ

いつかまた この場所で 君とめぐり会いたい

最後の「この場所」は、聴き手の想像に任せる要素ですね。

各々の初恋に合わせて想像できるように、あえてあいまいな言葉をチョイスしているのでしょう。

で、いかにもマサムネらしいのが「めぐり会いたい」という部分。

単に会うのではなく、偶然に会いたいんですよね。

終わった恋なので、もう待ち合わせるなんてことはできない。

だけど、いつか偶然で良いからまた会いたいと。

奥手ですね〜。

 

Bメロ

どんなに歩いても たどりつけない

心の雪でぬれた頬

悪魔のふりして 切り裂いた歌を

春の風に舞う花びらに変えて

個人的に神パート。

なぜなら、「チェリー」というタイトルを決定づける箇所だからです。

具体的に見ていきましょう。

ポイントは2つの比喩。

  1. 心の雪=涙
  2. 歌=初恋相手へのラブレター

 

①心の雪=「涙」

頬が濡れているので、心の雪は「涙」を表しています。

また、「雪解け」なんて言葉があるように、チェリーの季節「春」とも絡めていますね。

初恋を思い出し、心に溜まっていた雪が解け、涙となって頬を伝ったのでしょう。

たった1行でここまで歌詞を膨らませるマサムネのセンス、控えめに行って最強。

 

②歌=「初恋相手へのラブレター」

2番のAメロで登場したラブレターのことですね。

初恋相手へのこぼれそうな思いを綴ったラブレターを、「歌」に例えているのです。

そして、このラブレターを、悪魔のフリして切り裂いています。

悪魔の「フリをしている」ので、本当は嫌だけど、未練を断ち切るために切り裂いたと分かりますね?

そしてその切れ端は春風に舞い、桜の花びらのごとく散っていったのです。

 

どうでしょう?

Bメロが、「初恋への訣別」と「新たな出発」というチェリーの本質を表現していると分かっていただけましたでしょうか?

 

3番:Aメロ

君を忘れない 曲がりくねった道を行く

きっと 想像した以上に 騒がしい未来が僕を待ってる

歌詞としては1番のAメロと同じですが、Bメロで初恋と訣別した直後なので、「出発」の意味がより強いです。

 

3番:サビ

“愛してる”の響きだけで 強くなれる気がしたよ

ささやかな喜びを つぶれるほど抱きしめて

ズルしても真面目にも生きてゆける気がしたよ

いつかまた この場所で 君とめぐり会いたい

増えた歌詞は以下の一部。

「ズルしても真面目にも生きてゆける気がしたよ」

「愛してる」の言葉からもらえた力で、どんな風にでも生きていけると思えたのです。

こちらも、「出発」を象徴していますね。

ただ、最後まで「気がした」レベルに留めるあたりがマサムネらしいです。笑

 

スピッツ「チェリー」歌詞のまとめ

チェリーの歌詞には、「初恋」「出発」の2つが盛り込まれていました。

単純なテーマに反して、歌詞中の言葉選びは多彩で難しいです。

皆様も、ぜひいろんな想像を膨らませて聴いてみてください!

 

 

また、スピッツの他の曲に関しても歌詞解釈をしています。

よろしければ、ご覧ください▼

こちらは、草野マサムネの作詞に対するスタンスをまとめた記事です▼

関連記事:「スピッツの歌詞に潜むヒミツとは?」

 

スピッツ歌詞解釈の参考資料

今回の解釈に用いた資料は、以下の2つです。

①「スピッツ」

 

1stアルバム「スピッツ」〜8thアルバム「フェイクファー」までの、スピッツのインタビューを集約した1冊。

すっげえ濃い内容です。

  • シングル・アルバム発売時のインタビュー記事・写真
  • 各アルバムの制作秘話やマサムネの曲作りに対する考え方
  • メンバー4人それぞれの20000字インタビュー

特に興味深いのが、マサムネが歌詞に言及している部分ですね。

マサムネ
“魔”や”月”などのダークな言葉を使ってしまうのは、タブー的な雰囲気のものを引っ張り出す快感があるから

こんな感じで、マサムネの変態性があふれ出ていて面白いです。

 

②旅の途中

 

結成20周年を記念して発売されたもので、メンバー各々がスピッツとしての20年間を振り返っています。

ただ、内容はかなり生々しいです。

  • スピッツ人気絶頂期の裏では、メンバーはボロボロの心境だった…
  • プロデューサーの変更によってアルバム制作がうまくいかない葛藤
  • メンバー1人ひとりが陥ったスランプ

ゆったりしているようで実は相当な苦悩と戦ってきた、そんな意外なスピッツの一面を知れます。

 

どちらもスピッツファンのマストアイテム!

レビュー内容を見ても分かる通り、ファンにはめちやくちゃ満足度が高い2冊です。

超絶おすすめなので、良かったら買ってみてください!

にょけん

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