こんにちは、スピッツファンクラブ会員にょけんです。
スピッツの歌詞って、「沁みる」「怖い」「エロい」など、人によって様々な評価をされませんか?
それはそれで面白いんですが、やはり作詞者本人がどんな意味を歌詞に持たせているのかが気になりますよね?
てわけで、以下の本で過去のインタビュー記事を漁り、歌詞について語っている部分を抜粋してみました。
1stアルバム「スピッツ」〜8thアルバム「フェイクファー」までの、スピッツのインタビューを集約した1冊です。
①妄想を歌詞にしていく


例えば、小6で恋した女の子が色黒だったから、アマゾンの奥地に住んでいることにして、自分は飛行機事故でそこへ落ちていくみたいな妄想をしていた。
こういうのを、想像の中で歌に仕上げていく。
最初からパンチ強え
小6なんて、「この子かわいい!好き!」しか思わないでしょ普通。
マサムネは、アマゾンに住まわせちゃいます。
生まれ持っての才能ですね。
妄想の具体例は、他にもこんなのがあります。

- 中世の王家に産まれたが、国の制度に疑問を感じて革命を起こそうとしている
- 芸能人の〇〇が総理になっている
- 人類滅亡後、残った種族は「文明」を悪とみなすが、地中に埋まった飛行機を見つけ、それを飛ばそうと試行錯誤する
- 自分は小5で野球が下手だが、名コーチに出会い素質を見出されてチームを優勝に導いていく
- 海水浴で波にのまれて記憶喪失になり、流れ着いた土佐でカツオ漁師になる
ツッコミどころしかない
自分の中にパラレルワールドがいくつもあるから、いろんな視点から歌詞を膨らませるんですね。
妄想癖は、作詞家として大事な才能ってこと。(適当なまとめ)
②タブーな言葉を使うことに快感を覚える


隠されているものがあると、そこに何があるのか気になって仕方ない。
マサムネが語る、幼少期の「暴きたい!」エピソードを挙げてみます。

- 大きい石の下に何があるのか気になって、テコで無理やり持ち上げていた
- 空き家を見つけては、中に入って探検していた
- エロ本があったら絶対持ち帰って見入っていた
好奇心が強いんですね。
ちなみに持ち帰ったエロ本は、「一緒に見よう」と友達をバカ正直に誘ったら断られたらしい。
うーん、オープンエロ。
高田純次スタイル。
さらに、記者の方がこんな質問をしていました。


うん、ド変態
マサムネが快感を覚えるワードは、以下のようなもの。

- 魔法
- 魔女
- 死神
- ガイコツ
- 月
コレを使うと快感を感じちゃうらしい。
う〜ん、変態(褒めてる)
たしかに、いずれもマサムネがよく使う言葉ですね。
③恐怖を和らげたくてダークな部分を歌詞にする
スピッツの歌詞テーマの1つ「死」について、マサムネがこう語っていました。


小学校の頃、立て続けに亡くなった2人の祖父がマネキンみたいに見えて恐怖を感じた。
こうしたダークな部分を歌詞にすることで、恐怖を和らげようとしているのかも。
「魔法」などの妖しい響きには快感を感じる一方で、「死」には恐怖を感じるようですね。
ただ、時期によっては、「死」の感じ方が変わることもあるそうです。
インタビューでは、以下のように語っていました。
④歌詞はメロディありきで作る
ここから2つは、作詞の技術的な話です。

5・7・5の制約がある俳句と同じで、縛りがあるから面白い。
マサムネは曲を作るとき、メロディを先に決めて、後から歌詞をつけています。
「歌っていて気持ちいいメロディ」が最優先で、歌詞はその縛りの中で考えていくんですね。
歌詞よりメロディを優先しているからこそ、文法にこだわらない不思議な歌詞が書けるのかもしれません。
さらに、こんな発言もしていました。

メロディありきという縛りの上で、さらに「日常的な言葉」というコダワリも詰めているんですね。
言われてみれば、スピッツの歌詞に難しい言葉は絶対に出てきません。
不思議な世界を描きながらも、言葉自体はカンタンなので、誰の胸にも刺さるんですね。
⑤直接的な表現を使わず、歌詞全体で曲タイトルのイメージを作る

全然タイトルと関連しない言葉もたくさん入れるけど、全体で見たときにタイトルをイメージさせられればいいかなって。
ちょっと分かりにくいので、「チェリー」で考えてみましょう。
歌詞をなぞっていきます。
君を忘れない
曲がりくねった道を行く
→別れの歌かな?
産まれたての太陽と
夢を渡る黄色い砂
→?????
二度と戻れない
くすぐり合って転げた日
→あ、やっぱり別れの歌?
きっと想像した以上に
騒がしい未来が僕を待ってる
→別れから進み出した?
愛してるの響きだけで
強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを
つぶれるほど抱きしめて
→少し切ないけど、やっぱり踏み出してる!
はい、ここでタイトルドン。
チェリー
「『別れ』と『出発』を歌ってるし、なんとなくチェリーっぽい!!!」
とまぁこんな感じで、フワフワした部分がありながら、歌詞全体で見たときにタイトルのイメージが浮かぶ。
マサムネはこれを狙ってやっているわけですね。
スピッツ歌詞の意味を解釈するためのヒミツまとめ
草野マサムネの作詞に対するコダワリを、5つ見ていただきました。
1つずつ振り返ってみましょう!
- 妄想を歌詞にしていく
- タブーな言葉を使うことに快感を覚える
- 恐怖を和らげたくてダークな部分を歌詞にしてしまう
- 歌詞はメロディありきで作る
- 直接的な表現を使わず、歌詞全体で曲タイトルのイメージを作る
なんか、こうしてみると、
- →「想像力豊か」
- →「変態」
- →「感受性豊か」
- →「音楽家」
- →「詩人」
と、マサムネの個性をそのまま表しているように見えますね。笑
これら全ての要素が入り混じることで、聴く人すべてを引きつける不思議な歌詞ができているのでしょうか。
歌詞の意味を考えるときは、今回述べた5点を意識してみると面白いかもしれませんよ?
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