スピッツ「涙がキラリ☆」のメロディラインは邦楽のお手本

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「涙がキラリ☆」のメロディラインは、スピッツには珍しい邦楽定番のサビ全力投球型

 

こんにちは。スピッツファンクラブ会員のにょ犬(@nyoken_musicbox)です。

今回は「涙がキラリ☆」のメロディラインについて書きます。

収録アルバムは6th「ハチミツ」

 

 

「チェリー」「ロビンソン」「空も飛べるはず」に次ぐ代表曲で、知名度も高いですね。

でも、実はこの曲スピッツにとっては珍しいメロディラインなんです。

スピッツメロディの秘密は以下の記事で解説しているのですが、「涙がキラリ☆」には当てはまらない部分も多いんです。

 

Aメロ

上に載せた記事にも書きましたが、スピッツの曲はサビ以外(AメロやBメロ内)でメロディが激しく上下するのがポイントです。

ところが、「涙がキラリ☆」はかなり単調なAメロなんですね。

歌詞と音階を照らし合わせてみてみましょう。

 

めざめてすぐのこ  う   も   り 

ララララララララ ソ# ソ# ソ#

 

とびはじめる ゆう ぐ     れ      に

ソソソソソソ  ラ   ソ  ファ# ファ# 

 

これと同じ音階を2回繰り返してAメロは終了です。

まず音階の振り幅。最高音がレ(赤字)、最低音がファ#(青字)振り幅は8音分。

スピッツは本来Aメロだろうが平気で1オクターブ(12音)くらいメロディラインが動きます。

これがわずか8音で抑えられている。珍しいです。

次に音数。「ファ#・ソ・ソ#・ラ・レ」の5つの音しか使っていません。 

8小節で5音はスピッツにしては非常に少ないです。

 

対比として「チェリー」を見てみましょう。

 

きみをわすれ    い 

ドドドドレミファ

 

まがりくねったみちをいく

ソソラララ ラシドレミ

 

最初の4小節で音階の振り幅は「13音」、使用している音数は「8つ」

(ちなみに8小節目で「高いソ」が出てくるので、8小節でカウントすると振り幅「15音」、音階数は「9つ」です。)

どうでしょう。こちらがスピッツとしてはスタンダードです。

「涙がキラリ☆」が特殊なのが伝わりましたか?

 

Bメロ

Bメロもメロディが大きく動いたりはしません。

だんだん音が高くなっていき、サビへ橋渡しする役割を果たします。

これも一般的な邦楽としてはよくある手法ですが、スピッツには珍しいです。

Aメロ同様、分析・比較していきましょう。

 

 き  み  の  き  お  く  の  か   たすみに

ド#ド#ド#ド#ド#ド#ド#ド# レレレレ

 

いすわることをいま き  め  た  か  ら

レレレミミミミミレド#ド#ド#ド#ド#

 

 よ  わ  き  な  ま   ま  の  ま  なざしで

ド#ド#ド#ド#ド#ド#ド#ド# レレレレ

 

よがあけるまでみつ   め     て     い   

レレレミミミミミミファ#ファ#ファ#

 

最高音が「ソ」、最低音が「ド#」ですね。振り幅は「6音」、音数は「5つ」

相変わらず控えめです。むしろ振り幅は狭まっています。

ただ、さすがスピッツという点があります。

それは、Bメロにおいて、Aメロで使用した音階をほぼ使っていないこと。

Aメロで最高音だった「レ」は使っているものの、他は全て新たに登場した音階です。

つまり、AメロとBメロの総計で見たときは、振り幅「13音」、音数は「9音」

どうでしょう。スタンダードなスピッツになりました。

Aメロはとことん低く。Bメロは全てAメロより高く。

ブロックごとに使う音階の領域を切り分けることで、全体で見たときにはメロディが大きく流動している。

まさにマサムネマジックです。

 

サビ

ここまで溜めてきたものを放出するように、メロディラインが暴れまわります。

 

    お    なじな     み     だが     き     ら    り

ファ#  ソラソ  ファ#  レミ  ファ#  ソ  ファ#

 

    お  れがてん   し   だっ な ら

ファ#ソラ  ソ  ファ#    レド#

 

   ほ   しを  まっ   て    いる    ふ   た  り

ファ#ソラ   ソ   ファ# レミ ファ#ソファ#

 

   せ   つなさ  に   きゅっ  なる

ファ#ソラソファ#        レド#

 

ここ   ろ   とこ    こ    ろを    つ     ない     で   

レミ ド#  レミ  ファ# レミ  ファ# ソミ  ファ#

 

すかな   ひ  かり

ソミレ ド#  レレ

 

音階の振り幅は1オクターブ「12音」、音数は「9音」

まぁ、スタンダードかと思います。

ただ、ここで注目すべきは「音の動き方」

AメロBメロと明らかに違う点があります。

同じ音を連続させていないんです。

AメロとBメロでは、1つの音階をかなり連続させていたため、メロディは単調でした。

サビでは打って変わって、同じ音が2回続くことがない。常に音階が動いています。

特に「こころとこころをつないでる かすかなひかり」のアップダウンの激しさたるや。

AメロとBメロでエンジンを温めて、サビで爆走する快感。良質なポップソングのお手本です。

 

まとめ

「涙がキラリ☆」は「Aメロでの溜め」「Bメロでのサビへの橋渡し」「サビでの爆発力」

邦楽の定番手法をマサムネさんなりのアレンジで調理する、まさにソングライターのお手本になる作品です。

定番の作り方のはずなのに、万人に歌えるメロディではない。マサムネマジックですね。(本日2回目)

機会があったらカラオケで歌ってみてください。サビが本当に難しいです。

なお、今回はメロディラインに触れましたが、以下の記事では「歌詞」に触れています。

よろしければ覗いてみてください。

 

 

 

にょ犬

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