スピッツみたいな曲を作るための3つのポイントとは?

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こんにちは、音楽漬け人間にょけん(@nyoken_box)です。

スピッツみたいな曲を作りたいのに、なぜかうまくいかない…

ポップでカンタンそうなのに、同じような曲をつくろうとするとムズカシイ…

そんな人、いないだろうか?

まず一つ言っておくと、スピッツのメロディラインは複雑だ。

歌ってみると分かるが、めちゃめちゃ歌いにくい。

カラオケでチェリーの平均点を見てみると、70点台だ。

では、なぜムズカシイのか。

メロディラインにどんな特徴があるのか。

今回、チェリーとロビンソンを用いて、カンタンそうで実はムズカシイ、スピッツの曲に潜むヒミツを探ってみた。

スピッツみたいな曲を作りたい方は、ぜひ参考にしていただきたい。

①Aメロ・Bメロでも音域を広く使う

Aメロ・Bメロをサビの盛り上げ役ととらえず、ダイナミックに音程を使っていくのがポイントの1つ目だ。

ちなみに草野マサムネ本人も、インタビューでこんなことを話していた。

邦楽は「Aメロ・Bメロ・サビ」のようにブロックが分かれているが、Aメロ・Bメロ→「低音域〜中音域」、サビ→「高音域」という構成だ。

盛り上がりが分かりやすい「高音域」をサビに配置し、さらにサビを際立たせるためにAメロ・Bメロは低めの音域を使う。

Aメロ・Bメロで助走をつけて、サビで一気に跳ね上がるイメージである。

また、曲全体を通した音域は「1.5オクターブ」くらいが一般的だ。

1オクターブとは?

1オクターブ=「ドレミファソラシド」のこと。

例えば、曲中で最低音が「低いド」、最高音が「高いド」であれば、その曲の音域は「1オクターブ」と言える。

曲全体を通した音域の平均が「1.5オクターブ」なのに対し、スピッツは1ブロック内で幅広く音程を上下させる。

例をあげてみよう。

最低音青字最高音赤字

チェリーAメロ

◆1〜2小節

 「君を忘れない」

→「ドドドドレミファレ」

 

◆3〜4小節

 「曲がりくねった道を行く」

→「ソソラララミラシドレミ」

 

◆5〜6小節

 「産まれたての太陽と」

→ 「ミミファファファファファミレドミ」

 

◆7〜8小節

 「夢を渡る黄色い砂」

→「ミファファファファファミレドレ」

どうだろうか。

Aメロの8小節で、「低いソ」から「高いソ」まで「1オクターブ」の音域を使っているのがわかる。

続けて、ロビンソンを見てみよう。

 

ロビンソンAメロ

◆1〜2小節

「新しい季節は」

→「ド# ド# シ ド# ミ ファ# シ ラ シ」

 

◆3〜4小節

「なぜか切ない日々で」

→「シ シ ラ シ ミ ド# シ シ ラ# シ」

 

◆5〜6小節

「河原の道を自転車で」

→「ファ# ソ# ソ ソ ソ ラ ド# ソ ソ ソ ラ ド#

 

◆7〜8小節

「走る君を追いかけた」

→「ソ ソ ソ ラ ド# ド# ド# レ ド# ラ ラ」

ロビンソンもチェリー同様、Aメロ8小節の間に「1オクターブ」の音域を使っている。

繰り返しになるが、一般的な音域は、曲を通して「1.5オクターブ」である。

いかにスピッツの曲がメロディアスに作られているか実感できるであろう。

Aメロ・Bメロをサビの盛り上げ役ととらえず、ダイナミックに音程を使っていくのがポイントの1つ目だ。

ちなみに草野マサムネ本人も、インタビューでこんなことを話していた。

「曲の全部がサビ」みたいな理想が常にある。

曲の全部がサビ。

素晴らしい信条である。

ぜひ、心がけてほしい。

 

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②7音以上を一気にまたぐフレーズを入れる

スピッツは、音程を広く使う上、かなりの高低差を自然に曲に取り入れている。

例えば、ロビンソンを見てみよう。

ロビンソン【Aメロ・サビ】

①Aメロ

「あたらしいきせつは」の「きせ」

→「ファ#→シ」7音下がる。

 

②サビ

「だーれもさわーれない」の「だーれ」

→「ファ#→ラ」8音下がる。

「低音⇄高音」を一気に移動する音があると、歌は印象的になる。

例を出すと、レミオロメンの「粉雪」が分かりやすい。

サビ「こなあああ」のインパクトが強いのは、「レ→ラ」と7音を一気に上がっているからだ。

マサムネがサラッと歌うため分かりにくいが、スピッツも急激な高低差を使うことが多い。

ただ、この「急激な高低差」は、歌うのが難しいので注意が必要だ。

「カエルの歌」で考えると分かりやすい。

普通、音程を上下する際は、「カエルの歌」のように段階を踏んで上げ下げする。

なぜなら、その方が歌いやすいからだ。

「カエルの歌」が幼稚園児でも歌えるのは、そういう理由だ。

しかし、高低を一気にまたぐ音が出てくると途端に難しくなる。

「ロビンソン」サビの「だーれ」の高低差を、「カエルの歌」で表してみよう。

かーえーるーのーうーたーがーきーこーえーてーくーるーよー

最高音「て」から最低音「か」に一気に下がるのだ。

実際に歌ってみると、かなり歌いにくいことが分かるはずだ。

スピッツのような曲を作る場合、「急激な高低差」を用いるのは有効だが、同時に歌も上手くなる必要がある。

また、急激な高低差を頻発するとクドいので多用は禁物だ。

 

③シンプルかつ強烈なCメロを用意する

スピッツを語る上で欠かせないのがCメロだ。

Cメロとは?

明確な定義はないが、ここでは「2番サビやギターソロ直後に1度だけ出てくるメロディライン」と定義する。

(少なくともスピッツにはこのパターンが多い。) 

チェリーでいうと以下の部分。

どんなに歩いても辿り着けない

心の雪で濡れた頬

悪魔のフリして切り裂いた歌を

春の風に舞う花びらに変えて

チェリーにおいて、かなり印象的な箇所だ。

他のブロック同様に音域を広く使っているが、さらに面白いのがCメロは「曲を整える役割」も兼ねている点だ。

ダイナミックに動くAメロやサビに対し、Cメロはシンプルなメロディラインであることが多い。

チェリーにおいても、Cメロは「低音→高音」と分かりやすく展開されている。

Cメロはシンプル(チェリー)

「どんなに歩いても辿り着けない」

→低音を連続させる

 

「心の雪で濡れた頬」

→徐々に音程を上げていく

 

「悪魔のフリして切り裂いた歌を」

→再び低音を連続させる

 

「春の風に舞う花びらに」

→再び徐々に音程を上げていく

 

「変えて〜〜〜Fu〜〜〜」

→さらに突きあがる

非常にシンプルな動きなのだが、他ブロックのメロディが複雑なため、シンプルな良さが際立つ。

言ってみれば、スピッツのCメロは引き算の美学だ。

トロとウニだけで飽きそうなところに、颯爽と登場するエンガワ。

胃もたれ防止である。

しかも、淡白なようで、噛みしめると深い味わいが出る。

Cメロは、まさにエンガワなのだ。

そして、再びウニを食べたときの感動が膨れ上がる。

 

スピッツみたいな曲を作るためのポイントまとめ

マサムネが作るメロディには、いくつかの特徴があった。

振り返ってみよう。

スピッツの曲がもつ特徴3つ
  1. Aメロ・Bメロでも音域を広く使う
  2. 7音以上を一気にまたぐフレーズを入れる
  3. シンプルかつ強烈なCメロを用意する

上記の3点を意識して曲を作ってみると、スピッツ感あふれるものに仕上がるだろう。

ぜひ、参考にしていただきたい。

ちなみに、スピッツのシングル曲はストリーミングで聴けるのでおすすめだ。

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にょけん

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