スピッツメロディの秘密。草野マサムネさんの楽曲を音楽的に分析してみる。

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スピッツの曲って、聴くとすぐ「あ、スピッツだ」って分かりませんか?

こんにちは。スピッツファンクラブ会員のにょ犬(@nyoken_musicbox)です。

ラジオやテレビCMでスピッツの曲が流れた際、知らない曲でもすぐにスピッツと気づきませんか。

もちろんマサムネさんの声で判断できますが、

実はメロディラインだけ見ても「あ、スピッツだ」となる要素がいくつかあります。

今日は代表曲の「チェリー」「ロビンソン」を使ってマサムネメロディの秘密に迫ります。

 

 

 

①1ブロックの中で音階の高低差を自然に付けている。

歌にはAメロ、Bメロ、サビ、のようにブロックがあります。

日本の曲は「Aメロは抑揚を抑える→Bメロで徐々に上げる→サビで一気にメロディアス」ってパターンが多いです。

その際、音階の高低差は「曲を通して1.5オクターブくらい」が一般的です。

 

 

対してスピッツの曲は、1ブロック内で幅広く音階を使います。これにより、ブロック単位で見てもメロディアスなんです。

「全てサビ」みたいな感じ。

 

 

スピッツの音程の振り幅を少し見てみましょう。

ブロック内の最音が青字、最音が赤字です。

 

 

チェリーAメロ【8小節】

1〜2小節目

「君を忘れない」→「ドドドドレミファレ」

 

3〜4小節目

「曲がりくねった道を行く」→「ソソラララミラシドレミ」

 

5〜6小節目

「産まれたての太陽と」→ 「ミミファファファファファミレドミ」

 

7〜8小節目

「夢を渡る黄色い砂」→「ミファファファファファミレドレ」

 

 

最初の8小節で「低いソ」から「高いソ」まで1オクターブの振り幅があります。

 

 

 

ロビンソン

1〜2小節目

「新しい季節は なぜか切ない日々で」→「ド# ド# シ ド# ミ ファ# シ ラ シ シ シ ラ シ ミ ド# シ シ ラ# シ」

 

3〜4小節目

「河原の道を自転車で 走る君を追いかけた」→「ファ# ソ# ソ ソ ソ ラ ド# ソ ソ ソ ラ ド#  ソ ソ ソ ラ ド# ド# ド# レ ド# ラ ラ」

 

 

ロビンソンではわずか4小節の間に「低いファ#」から「高いファ#」まで、やはり1オクターブの振り幅があります。

 

 

 

さらに、マサムネさんは高低差を自然に使っています。

チェリーを見てみましょう。

 

1〜2小節目

「ドレミファ」と上がって「レ」に下がる。

 

3〜4小節目

2小節目終わりで「ファ→レ」と下がってきたのを引き継ぐように「低いソ・ラ・シ」を使い、また「ミ」まで上がる。

 

5〜6小節目

4小節目終わりで「ミ」まで上がってきたのを引き継ぐように「ミファ」を多用し、溜めを作る。

 

7〜8小節目

5〜6小節目と同様に「ミファ」を多用しつつも、「高いソ」に軽くタッチする。

 

 

おわかりいただけましたか?

スピッツは前のフレーズの流れをそのまま引き継いで次のフレーズに繋げ、その上で細かく音程を上下させています。

これにより、ブロック全体で見たときに「結果的に1オクターブ分移動していた」ことになるのです。

無理に高低差をつけていないため、「自然なのにダイナミックな抑揚がある」という不思議なメロディになっているんですね。

 

 

 

 

 

②7音以上を跨ぐ大ジャンプがある。

①では「音程を細かく上下して、音の振り幅が結果的に広くなる」という話をしました。

 

 

が、

 

 

 

逆に「大ジャンプをかます部分」も味付けとして用意されているんです。

7音以上と述べていますが、7音分の移動が分かりやすい例として、レミオロメン「粉雪」のサビを挙げます。

「こなあああ」が「レ→ラ」で丁度7音上がっています。

草野さんは、粉雪と同じ、あるいは粉雪以上の高低差を曲の合間合間に入れています。

 

 

 

ロビンソン

Aメロ

「あたらしいきせつは」の「きせ」

「ファ#→シ」が一気に7音下がります。

 

サビではさらなる高低差。

「だーれもさわーれない」の「だーれ」

「ファ#→ラ」が一気に9音下がります。

 

 

音階を上げ下げする際は「カエルの歌」のように段階を踏むのが普通です。

なぜなはその方が歌いやすいから。

しかし、マサムネさんはサラッと大ジャンプをかまします。

ロビンソンサビの9音分の移動を「カエルの歌」で表すとどうなるか。

 

かーえーるーのーうーたーがー

きーこーえーてーくーるーよー」

 

最高音「て」から最低音「か」に一気に下がるんですね。

耳キーンなりますね。

 

 

 

 

 

③サビと同じくらい強烈なCメロがある。

Cメロとは??

明確な定義はないですが、僕の中では「2番のサビ終わりやギターソロ終わりに1度だけ出てくるメロディライン」のことです。

(少なくともスピッツにはこのパターンが多いので、ここではそう定義します。)

実例があると分かりやすいので、チェリーを見てみましょう。

 

 

 

チェリーの曲構成は以下の通り。

「イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→間奏→サビ」です。

歌詞でいうとここ。

 

どんなに歩いても辿り着けない

心の雪で濡れた頬

悪魔のフリして切り裂いた歌を

春の風に舞う花びらに変えて

 

チェリーにおいて、この部分めちゃくちゃ印象的じゃないですか??

それもそのはず。

この部分だけで「Aメロ→Bメロ→サビ」の構成ができているんです。

 

 

 

「どんなに歩いても辿り着けない」

低音を連続させて抑揚を付けない=Aメロ

 

「心の雪で濡れた頬」

徐々に音程を上げていく=Bメロ

 

「悪魔のフリして切り裂いた歌を」

再び低音を連続させて抑揚を付けない=Aメロ

 

「春の風に舞う花びらに」

再び徐々に音程を上げていく=Bメロ

 

「変えて〜〜〜Fu〜〜〜」

Bメロからさらに突きあがる=サビ

 

 

 

サビで盛り上がったと思っていた矢先に、これがドンと出てくるんです。

そりゃあインパクト大ですよ。

この印象的なCメロもスピッツの特徴です。

 

 

 

以上、草野マサムネさんが作るメロディについて、考察してみました。

いかがでしたでしょうか。

たまにはこんな風に分析をしてみるのも楽しいですね。

 

 

 

にょ犬

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